紅茶は、高血圧・口臭予防・脳の活性化 などの効果があるとされる健康茶です。
コーヒーよりも愛飲者が多いと言われる紅茶。そのおいしさを作りだす成分には、体に良い作用をもたらす役割もあるのです。
紅茶 基本情報
原料 | 茶葉 |
原料の主な産地 | インド、スリランカ |
カフェイン | カフェイン入り |
主な成分 | カテキン、タンニン、カルシウム、カリウム、ビタミンB1・B2、ナイアシン、テラフラビン、紅茶フラボノイド |
作用 | 抗酸化作用、利尿作用、殺菌作用 |
味覚 | 深いコクとほどよい渋みがある。 |
紅茶の歴史
茶葉を使って作られたお茶の元祖は緑茶です。
もちろん紅茶も茶葉を使っているので、紅茶の先祖は緑茶ということ。
緑茶は、中国で2000年以上前から作られていたと言われています。当時は高貴な人々の嗜好品として珍重されていました。
中国からヨーロッパに緑茶が伝わったのが17世紀。当時は、特にイギリス貴族社会で人気を博していたようです。
その後、発酵させたお茶がヨーロッパ人の間で人気が出て、嗜好に合わせて発酵を進めているうちに現在の紅茶が誕生したと言われています。
紅茶の期待できる効能
- コレステロール値を下げる
- 血糖値を下げる
- 血圧を下げる
- 糖尿病の予防
- 生活習慣病の予防
- 肥満予防
- 口臭の予防
- 風邪の予防
- ガンの予防
- 脳の活性化
嗜好飲料として不動の地位にある紅茶ですが、体に良い成分が含まれていて様々な効能があるため、健康を維持し、向上させるための「健康茶」としても十分に利用価値があります。
ここで、紅茶に含まれている主要有効成分が、人間の体内でどのような働きをするのかをご紹介します。
細胞の酸化(サビ)を防ぐポリフェノール類が、様々な病気を防ぐ
紅茶にはポリフェノールが豊富に含まれています。
紅茶に含まれるポリフェノールには、カテキンやテアフラビン(カテキンが発酵してできる赤い色素)、タンニンなどがあり、それらが紅茶独特のコクと風味を作り上げているのです。
ポリフェノールは、味覚に作用するだけでなく、体にうれしい効果も。
まず注目すべきは、抗酸化作用。抗酸化作用とは、活性酸素という細胞を老化させる物質を抑制する働きのこと。活性酸素を防ぐことにより、体内の過剰なコレステロールを排出し、血糖値・血圧を下げる効果があるのです。
そのため、紅茶を飲むと体が活性化し、生活習慣病やガンの予防が期待できます。
また、ポリフェノールの一種であるテアフラビンとタンニンには、強力な抗菌作用もあり、口臭や風邪の予防にも効果を発揮します。
脳の働きを良くするカフェインには、ダイエット効果もあり
カフェインには脳を活性化し、眠気を抑える効果がある事は有名ですね。
その他にも、カフェインには、脂肪を燃焼させる作用もあるとのこと。
カフェインを摂った後は、脂肪がエネルギーに変わりやすくなるらしいのです。
ただ、紅茶のカフェイン量はコーヒーの1/4と少なめ。
紅茶だけで痩せられるほどその効能は強くありません。紅茶にミルクや砂糖を入れれば、そのカロリーで脂肪燃焼効果は帳消しになるほど、効能は微々たるもの。
ダイエット目的で紅茶を大量に飲めば、カフェイン過剰摂取によるデメリットの方が心配になります。
痩せるためには、メインは運動と食事制限をして、紅茶は運動前に、補助的に飲むようにした方が良いといえます。
紅茶の副作用、飲むタイミング
紅茶に含まれるタンニンは、消化を助ける作用がありますが、飲むタイミングに注意が必要です。
食事と一緒に紅茶を飲むと、胃粘膜に負担をかけ、消化不良を引き起こす可能性があります。
なので、紅茶は食後しばらく経ってから飲むようにしましょう。
また、紅茶200mlにはカフェインが40mg含まれています。
コーヒーと同様、紅茶も若干の中毒性があり、一日に何杯も飲む習慣がある人も多いと思います。
そのような人は、紅茶を飲まないと頭痛がするカフェイン中毒症状が起きる場合があるので、一日2~3杯ほどを限度に飲むことをおすすめします。
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紅茶の科学研究
紅茶の口腔がんに対する影響を調べた研究
更なる研究が必要とされますが、インドにおけるいくつかの研究で、紅茶のポリフェノールやカテキンが、口腔内のガンの抑制に効果的という結果が出ています。
Several in vitro and animal studies have suggested the efficacy of tea in the chemoprevention of cancer. To the best of our knowledge, this is the first report on the effect of black tea in oral leukoplakia.
Black tea (Camellia sinensis) as a chemopreventive agent in oral precancerous lesions.
紅茶を継続的に飲むことによる糖尿病予防の研究
長期間紅茶を一日1~2杯飲み続けた高齢者は、飲まなかった人に比べて2型糖尿病になる確率が70%低いという、ギリシャのHarokopio Universityによる研究結果があります。
The presented findings suggest that long-term tea intake is associated with reduced levels of fasting blood glucose and lower prevalence of diabetes, in a cohort of elderly people living in Mediterranean islands.