ユーカリ茶は、生活習慣病予防・ガン予防・風邪予防 などの効果があるとされる健康茶。
600種ほどあるユーカリの中から、コアラも食べる安全なロブスター・ユーカリの葉を原料としています。
ユーカリ茶 基本情報
原料 | ロブスター・ユーカリの葉 |
原料の主な産地 | オーストラリア、中国、沖縄 |
カフェイン | ノンカフェイン |
主な成分 | SOD、シネオール、エラーグ酸、カルシウム、カリウム、水溶性食物繊維 |
作用 | 殺菌作用、抗ウイルス作用、抗ガン作用、利尿作用 |
味覚 | ユーカリの匂いがあり、爽やかな風味。 |
ユーカリの歴史
オーストラリアのユーカリ林
ユーカリはオーストラリア原産の、大きいものでは70メートルにもなる高木。
古くはオーストラリアの原住民が「万能薬」としてユーカリの葉を煎じて飲用したり、塗り薬として用いていたそう。
18世紀に、植物学者によってユーカリの効能が世界に知られることとなり、中国の中医学やインドのアーユルヴェーダでも利用され始めました。
そして、19世紀にはヨーロッパで栽培が始まり、成長が早いユーカリの特性を活かして、森林再生目的で植林される他、製紙、木炭、衛生設備、化粧品など様々な用途に利用されるようになりました。
また、ユーカリは空気を清浄化する働きをするため、沼地などではマラリア対策としても植林されてきました。
現在、ハーブティーが一般的に広く普及しているドイツでは、気管支炎やのどの痛みを和らげる目的で、ユーカリ茶を飲用する人が多いようです。
ユーカリ茶の期待できる効能
- 糖尿病予防
- 高血圧予防
- 動脈硬化予防
- ガン予防
- むくみ改善
- 頭痛改善
- 風邪・インフルエンザ予防
- 花粉症緩和
- リラックス効果・不眠症改善
- ダイエット
ユーカリ茶の大きな効能は、細胞の老化を防ぎ、新陳代謝を促進するという2点。
これら2つの作用により、ダイエットからガン予防まで、幅広い薬効が望めるのです。
ここで、ユーカリに含まれる有効成分が、人間の体内でどのような働きをするのかをご紹介します。
SODがカラダを酸化(サビ)から守り、ガンを防ぐ
ユーカリの葉の表面に含まれているSOD(スーパーオキシド・ジムスターゼ)という酵素は、老化を促進する活性酸素を中和する作用があります。
ユーカリは、薬草の中でもずば抜けて活性酸素中和作用が高いため、抗ガン効果に優れているのです。
膵臓ガン、乳がん、肺ガン、皮膚ガン、卵巣ガンなどに対して効果があるという研究結果が出ています。
エラーグ酸が老化を防ぎ、血液をサラサラにする
ユーカリの葉の主成分である、ポリフェノールの一種エラーグ酸は、抗酸化作用が高く、ビタミンEの50倍もの老化予防効果があるとされています。
上記、SODとの相乗効果によって、ガン予防に効果を発揮します。
また、コレステロール値を下げて血液の流れをスムーズにするため、高血圧や糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病予防効果も。
水溶性食物繊維が、糖と脂質の吸収を防いで血の巡りを良くする
ユーカリに含まれる糖質は、腸で吸収されない多糖類で食物繊維の1つ。
小腸での糖の吸収を防ぎ、血液中の過剰なコレステロールを減らす働きをします。
その結果、血液成分が改善されて血流が良くなり、高血圧や糖尿病を予防する効果が得られるのです。
また、過剰な糖分が肝臓で脂肪に変わるのを防ぐことになるので、ダイエット効果も期待できます。
香り成分シネオールが、ばい菌やウイルスをやっつける
アロマテラピーにも使われるユーカリの精油成分は、シネオールと呼ばれ、清涼感のある香りがします。
強力な精油で、香りを嗅ぐだけで疾病を改善する効果があり、アロマテラピーでは去痰、解熱、抗ウイルス、鎮痛(頭痛改善)などの幅広い目的で使われています。
この精油成分シネオールは、お茶として飲むと、殺菌、抗ウイルス作用を発揮し、風邪やインフルエンザの予防効果があるとされています。
また、抗炎症作用があり、アレルギー症状を抑えるので、花粉症などによる鼻や目の症状改善が見込めます。
カルシウムが神経の興奮を鎮めて、ココロを安定させる
ユーカリの葉にはカルシウムが豊富に含まれていて、ユーカリの葉100g中、約1200mg含有しています。
カルシウムには精神安定作用があり、イライラ感の解消や、不眠症を改善する効果があります。
体内の免疫機能をサポートする働きもあるので、免疫力を高めて病気に負けない身体づくりに欠かせない成分です。
カリウムが体内の水分量を調節し、血流を改善する
ユーカリ茶に多く含まれているカリウムは、余分な水分と老廃物を尿として体外に排出する利尿作用があります。
尿の出が良くなることで血液中の老廃物が減ると、解毒を受け持つ肝臓の負担が減り、肝機能向上につながります。
水分代謝が高まることで、身体全体の新陳代謝が高まります。すると、血液中の脂質(コレステロール)が減って血流が改善。
ユーカリ茶の主成分であるSODやエラーグ酸の働きと相まって、高血圧や動脈硬化などの生活習慣病予防効果を高め、むくみや頭痛も改善します。
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ユーカリ茶の副作用
ユーカリの精油成分は、肝臓の薬と一緒に摂取すると副作用が起きる場合があります。
また、ユーカリ茶には血圧や血糖値を下げる作用もあるので、降圧薬や糖尿病薬を服用している人も注意が必要です。
ユーカリ茶を飲む前に医師と相談してください。
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ユーカリ茶を飲むタイミング
ユーカリ茶はノンカフェインなので、いつでも好きなタイミングで飲むことができます。
リラックス効果、安眠効果があるので、夜寝る前に飲むのがオススメ。
ユーカリ特有の匂いが気になるという人は、冷やしてアイスとして飲んだり、レモンやハチミツを加えたりすると、草っぽい風味が気にならなくなるはず。
ユーカリの科学研究
ユーカリの葉抽出物のガン細胞増殖抑制作用について調べた研究
インドの大学で行なわれた実験で、ユーカリの葉抽出物は、腹水を伴うガン(エールリッヒ腹水ガン)の増殖を抑制しました。この効果は、フラボノイド、タンニン、サポニンによるものと推測されます。ただ、肉腫にはほとんど増殖抑制を示さなかったため、臨床的に用いるには更なる研究が必要とされます。
The results showed that ethyl acetate and aqueous extracts suppressed the growth of Ehrlich ascites carcinoma (29.79% and 18.48%, respectively), but showed little growth inhibition in case of Sarcoma 180 (13. 86% and 8.57%, respectively). The activity might be due to the flavonoids, tannins and saponins that are present in all the extracts of the plant.
ユーカリの抗酸化作用と抗ガン作用について調べた研究
オーストラリアで行なわれた研究で、粉末抽出物は、膵臓、乳房、肺、脳、皮膚、結腸および卵巣の癌を含む癌細胞系のパネルに対して有意な活性を示しました。多くのガン抑制にユーカリが効果的であることを示唆しています。
the powdered extract demonstrated significant activity against a panel of cancer cell lines, which included cancers of the pancreas, breast, lung, brain, skin, colon and ovary.
ユーカリ精油の呼吸器系疾患への影響と抗菌効果を調べた研究
ユーカリ精油とその主要成分であるシネオールは、結核菌やメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、ウイルス、真菌類(カンジダを含む)などの多くの細菌に対して抗菌効果を発揮します。 驚くべきことに、抗菌性物質には、免疫刺激性、抗炎症性、抗酸化性、鎮痛性および鎮痙作用もあることが分かっています。
気管支炎、喘息、および慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの、高血圧由来および非高血圧、どちらの呼吸器疾患にも効果をもたらし、 安全性も高いとされています。
Application by either vapor inhalation or oral route provides benefit for both purulent and non-purulent respiratory problems, such as bronchitis, asthma, and chronic obstructive pulmonary disease (COPD).
Immune-modifying and antimicrobial effects of Eucalyptus oil and simple inhalation devices.
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