ラズベリーリーフティーは、分娩をスムーズにする・不妊・流産を防ぐ などの効果があるとされる健康茶です。

古くから、安産を願う妊娠中の女性や、女性特有の生理症状に悩む人の助けとなってきた ”女性のための” ハーブティー。
子宮の機能を高める成分を含んでいるので、不妊に悩む女性にも試してもらいたい。

ラズベリーリーフティー 基本情報

原料 ラズベリーの葉
原料の主な産地 ヨーロッパ各地、北アメリカ、オーストラリア
カフェイン ノンカフェイン
主な成分 タンニン、フラボノイド、アルカロイド、ビタミンC、ビタミンA、ビタミンE、マグネシウム、カリウム、カルシウム、亜鉛、鉄、マンガン
作用 抗酸化作用、抗炎症作用、利尿作用、鎮痙作用、収れん作用、鎮痛作用、強心作用
味覚 ラズベリーの味はしない。紅茶のような風味。

ラズベリーの歴史

ラズベリーの実はジャムにするとおいしい。

 

ラズベリーの実は、古くから主にヨーロッパや北アメリカ、オーストラリアなどでジャムやゼリー、シロップなどに加工され、食用として利用されてきました。

一方、ラズベリーの葉や根にはクスリとしての役割があり、各地でお湯で煎じたものが飲用されてきまた歴史があります。

北アメリカの先住民ネイティブアメリカンの間では、出産分娩を短くするためや、子宮の機能活性、または下痢や赤痢、コレラ、淋病の治療のためにラズベリーの葉や根を噛んで服用していたそう。
オーストラリアの先住民アボリジニも、何千年もの間、ラズベリーの葉をクスリとして利用してきたといいます。

現在は世界各国で、ハーブティーとして、主に、妊娠中や産後にかけて女性の身体を整えるために飲用されています。

ラズベリーリーフティーの期待できる効能

  • 安産効果
  • 子宮の機能活性化
  • 産後ホルモンのバランスを整える
  • 母乳の出を良くする
  • ダイエット効果
  • 不妊改善
  • つわり改善
  • 下痢の改善
  • 口内炎・のどの痛みを改善
  • リウマチ改善・インフルエンザの症状改善
  • ガン予防

ラズベリーリーフティーは一般的に、「女性のためのお茶」と考えられていますが、女性の身体だけに効果があるというわけではなく、下痢や喉の痛みの改善、ダイエット、ガン予防など、男性や子供にとってもうれしい薬効があることが分かっています。

ここで、ラズベリーリーフティーに含まれる有効成分が、人間の体にどのような作用をもたらすのかをご紹介します。

ポリフェノール類の多様な効能により、様々なカラダの不調を改善する

ラズベリーリーフの主要成分は、タンニンとフラボノイドといったポリフェノール類。

これらポリフェノール類には、筋肉をゆるませ、痙攣を抑制する作用があり、その働きが、胃痛や生理痛、つわり改善、子宮の機能向上、リウマチや前立腺の強壮に効果があるとされています。

毛細血管を縮小させる収れん作用もあるため、口内炎やのどの痛みなどにも効果的。

さらに、ポリフェノールの一種であるタンニンには抗炎症作用があり、胃腸の炎症を防ぎ、下痢を改善

そして、ケルセチンとケンフェロールという、ラズベリーリーフに含まれる主要なフラボノイドは、老化現象を引き起こす活性酸素を除去し、体のサビ(酸化)を防ぐ役割をしてくれます。
この抗酸化作用により、ラズベリーリーフティーには、細胞の老化やガンを抑制する効果があることが知られています。

このようなポリフェノール類は、ラズベリーの果実よりも葉に多く含まれていることが明らかとなっています。
ラズベリーの実を食べるより、葉を使ったラズベリーリーフティーを飲む方が、健康効果が高いということです。

ラズベリーケトンが、頑固な脂肪を減らす

ラズベリーケトンは、皮下脂肪減少作用、つまり脂肪を分解する働きがあるので、ダイエットに効果があるとされています。
唐辛子に含まれるカプサイシンの約3倍もの脂肪分解作用があるとのこと。

ラズベリーリーフティーは、肥満防止やダイエットにも適した健康茶なのです。

葉酸が血液成分を改善し、血をサラサラにするからお産が楽になる

葉酸には、赤血球の数を増やして血をキレイにする作用があります。
それにより、子宮筋や骨盤周辺組織の働きが正常化するため、安産効果が期待できるのです。

また、葉酸には血液の流れを良くする作用もあるので、心臓発作を防止するともいわれています。

神経に作用するアルカロイドが、痛みを和らげる

ラズベリーリーフに含まれるアルカロイドは、交感神経・副交感神経に働きかけ、鎮痛作用や強心作用がある成分。

子宮や骨盤周辺組織を強化し、早産を防いで分娩の痛みを和らげる効果が期待できます。

また、インフルエンザによる筋肉の痛みを和らげる効果もあるとされています。

ケルセチンとミリセチンが、血管と細胞の老化を防ぐ

ケルセチンには、脂肪吸収抑制作用や抗酸化作用があり、血液中の脂質の酸化を防いで、コレステロール値を下げるので、ダイエットに効果的。

さらに、ケルセチンとミリセチンの抗酸化作用により、細胞の老化を抑制するのでガン予防効果も見込めます。

ビタミン類とミネラル類が体内機能を高め、妊娠や育児をサポートする

ラズベリーリーフティーは、子宮が正常に機能するのに必要なビタミンやミネラル類を、バランス良く含有しています。

特に、ビタミンC、A、E や、マグネシウム、カリウム、カルシウムを豊富に含み、ラズベリーリーフの主要成分であるポリフェノール類の働きをサポートします。
それらの働きにより、子宮やホルモンバランスを整えて、生理痛を改善し、妊娠しやすい身体を作ることができるのです。

また、出産を控えた女性の健康を維持・向上させ、出産後の母乳の出をよくする効果も見込めます。

ラズベリーリーフティーの副作用

ラズベリーリーフティーによる副作用を防ぐために、妊娠初期~中期にかけては飲用しないでください。

妊娠初期に飲用すると、ラズベリーリーフの子宮収縮作用により、潜在的に流産のリスクを高めるという報告もあり、注意が必要です。

妊娠8ヶ月目から出産後にかけて飲むことで、分娩をラクにして母乳の出を良くする効果が期待でき、ママとベビーの健康に役立つはず。

ラズベリーリーフティーのかしこい使い方

ただ飲むだけではもったいない!
ラズベリーリーフティーを有効活用する方法をご紹介します。

喉が痛い時に、ラズベリーリーフティーにハチミツを加えて飲むと、炎症が抑えられます。お茶でうがいをするだけでもOK。

また、冷ましたお茶で目を洗浄することで、結膜炎を改善します。
皮膚の傷や炎症には、お茶をガーゼに染み込ませて患部に当てておくと、ばい菌の侵入を防いで、治りが早まります。

ラズベリーリーフティー単体を継続的に飲むことによる副作用が心配な場合、ローズヒップティーやハイビスカスティーなどとブレンドすると、茶葉の効能が抑えられるので安心して飲むことができるだけでなく、複数の茶葉による幅広い効能が得られます。

副作用の心配がない、ラズベリーリーフ配合ブレンドティー

【AMOMA】妊活ブレンド


西洋ハーブとインドの伝統医療アーユルヴェーダを融合させ、女性のカラダを妊娠しやすい状態へと導きます。

子宮の機能を向上させる「ラズベリーリーフ」に、子宝ハーブと呼ばれる「シャタバリ」、巡りを良くする「ネトル」など栄養豊富な茶葉をブレンドしてあります。

もちろん、無添加、砂糖不使用。甘くないので、ずっと飲んでも飽きません。
当サイトからのご注文で、通常価格1,999円が 初回半額 999円で購入できます。

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ラズベリーリーフの科学研究

ラズベリーリーフの研究では、陣痛を短縮して分娩をラクにする効果が証明されています。

しかし反面、ラットを使った動物実験では、ラズベリーリーフには子宮機能に作用せず、出産後の子供にも悪影響だという報告も見られます。

ラットを使った実験では、妊娠直後からラズベリーリーフを投与していたことが、マイナスの結果を生み出したと考えられます。

それゆえ、妊娠中の女性がラズベリーリーフティーを飲む際には、必ず妊娠後期になってから、適量を守って飲用することが大切。
何千年も前から、安産のために民間療法で使用されてきたという歴史を考えると、人間の分娩にとって役立つ健康茶であることは間違いありません。

ラズベリーリーフの出産における影響を調べた研究

アメリカのWestmead 病院は、ラズベリーリーフには、陣痛を短縮し、分娩時の医療介入を少なくする可能性があると報告しています。
研究結果は、ラズベリーリーフを摂取した女性は、子宮の裂傷を受けにくくなり、帝王切開や鉗子を使った分娩になる可能性が低いことを示唆しています。

An unexpected finding in this study seems to indicate that women who ingest raspberry leaf might be less likely to receive an artificial rupture of their membranes, or require a caesarean section, forceps or vacuum birth than the women in the control group.

Raspberry leaf and its effect on labour: safety and efficacy.

妊娠中のラットにおける、ラズベリーリーフの子宮収縮作用についての研究

カナダにおける研究で、ラズベリーリーフ抽出液が、ラットの子宮収縮を刺激することが分かりました。しかし、抽出液濃度を高くすると、収縮を阻害する結果となりました。 これらの実験結果は、ラズベリーリーフが、子宮収縮には機能しないと結論づけています。

We conclude that the biological activity of RRL varies depending on the herbal preparation used and pregnancy status. These results do not support the hypothesis that RRL augments labor by a direct effect on uterine contractility.

The Effects of Commercial Preparations of Red Raspberry Leaf on the Contractility of the Rat’s Uterus In Vitro

ラットにおけるラズベリーリーフの妊娠および出生率に及ぼす影響についての研究

カナダで行なわれたラットを使った研究では、ラズベリーリーフを妊娠したラットに投与すると、赤ちゃんは早期に思春期に達し、成長制限があったため、妊娠期間中のラズベリーリーフティー飲用の安全性について疑問を呈しています。

Conclusions. Results from this study have shown for the first time that raspberry leaf use during pregnancy can have long-term consequences for the health of the offspring and raise concerns about the safety of this herbal preparation for use during pregnancy.

Effect of Maternal Raspberry Leaf Consumption in Rats on Pregnancy Outcome and the Fertility of the Female Offspring