ほうじ茶は、風邪予防・口臭予防・コレステロール値を下げる などの効果があるとされる健康茶。
値段が安く、煎茶より格下とされるほうじ茶ですが、体にとって有益な成分はそれなりに含んでいる、コスパの良いお茶なのです。
ほうじ茶の基本情報
原料 | 茶葉 |
原料の主な産地 | 日本 |
カフェイン | ごく少量を含む |
主な成分 | カリウム、ナトリウム、カルシウム、カテキン |
作用 | 抗酸化作用、利尿作用、抗菌作用 |
味覚 | クセや渋みがなく、飲みやすい |
ほうじ茶とは?
ほうじ茶は、煎茶の茶葉を焙(ほう)じて作る緑茶の一種です。
※焙じる=あぶる、炒る
お茶としての格は煎茶より落ち、一般的に番茶や玄米茶などと同格として位置づけられ、日本茶としては安価な部類のお茶とされています。
地域によってほうじ茶にする茶葉の種類や製法が若干違っていて、金沢では茎茶(棒茶)を焙じた「加賀棒茶」、京都では焦げ香といわれる独特のいぶした香りがある「京番茶」などが有名です。
ほうじ茶の期待できる効能
- コレステロール値を下げる
- 血圧、血糖値を下げる
- 風邪の予防
- 口臭の改善
ほうじ茶は、煎茶の茶葉を赤茶色に変わるまで強火で焙じて作られ、その過程で大部分のカフェインや苦み成分であるタンニンが失われます。
カテキンも少し失われるので、抗酸化作用は煎茶より少し落ちますが、それでもウーロン茶や紅茶よりは、細胞の老化を引き起こす活性酸素を除去する効果は高いということが研究によって明らかになっています。
なので、ほうじ茶を飲むことで、カテキンの抗酸化作用によるコレステロール値や血圧、血糖値を下げる効果が、そして殺菌作用によって、風邪の予防や口臭の改善効果が見込めるのです。
また、ほうじ茶はカフェインとタンニンが大幅にカットされるため胃に優しく、子供や妊婦さんでも安心して飲めるお茶です。
ほうじ茶の副作用
ほうじ茶200mlで20mgのカフェインを含んでいます。
ちなみに、日本においてカフェイン摂取許容量は明確に定められてはいませんが、海外では摂取上限が一日約200~300mgと定めている国もあります。
それは、ほうじ茶の3リットルにも相当するので、極端に飲みすぎなければ、ほうじ茶のカフェインによる弊害はないと考えて良いでしょう。
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ほうじ茶を飲むタイミング
ほうじ茶は、病院や産院、介護施設などで、水分補給や食後の口直しとして出されることからも分かるように、子供や妊婦さんも飲むことができるお茶です。
特に、食後やおやつを食べた後に飲むのがオススメ。
口がさっぱりし、ほうじ茶に含まれるカテキンの作用によって、血糖値の急上昇をある程度防ぐことができるはずです。
ほうじ茶の科学研究
お茶の種類による抗酸化力の違いについての研究
煎茶、ウーロン茶、紅茶、ほうじ茶の抗酸化力を確かめる帯広大学での実験により、以下のことが確認されました。
ほうじ茶に含まれるポリフェノールは、他のお茶より低い(煎茶>ウーロン茶>紅茶>ほうじ茶)
ほうじ茶の細胞の老化を防ぐ活性酸素除去作用は、煎茶に次いで高い(煎茶>ほうじ茶>ウーロン茶>紅茶)
The roasted tea contained lower levels of total phenolics than green, oolong, or black tea (green tea > oolong tea > black tea > roasted tea). The relative reducing power and DPPH scavenging activity decreased in the following order: green tea > roasted tea > oolong tea > black tea.
Comparison of the antioxidant activity of roasted tea with green, oolong, and black teas.