サラシア茶は、糖尿病・ダイエット・便秘解消 などに効果があるとされる健康茶。
糖尿病予防効果がすぐれていることで有名なサラシア茶ですが、甘いものや炭水化物が好きな人のためのダイエット茶としても適しています。
サラシア茶 基本情報
原料 | サラシア・オブロンガの幹や根 |
原料の主な産地 | インド、熱帯アジア |
カフェイン | ノンカフェイン |
主な成分 | サラシノール、コタノール、ポリフェノール類、テルペノイド類 |
作用 | 血糖値上昇抑制作用、デンプン分解酵素抑制作用 |
味覚 | 苦みはないが、草っぽい味がする |
サラシアの歴史
インド王族が愛飲していたサラシアの根
インドでは2000年も前から伝統医療アーユルヴェーダで、サラシアを用いてきました。
とくに、王族や上流階級の人々が、ダイエットや健康目的でサラシアの根を煎じたものを飲用していたそうです。
中国の伝統医学「中医学」においても、サラシアの根は、リウマチや腰痛などに効果がある薬として昔から使われています。
古来から各地で薬草としての役目を果たしてきたサラシアですが、その有効成分が科学的に研究され始めたのは、ここ10年ほどの間。
生理学のみならず、医学的な研究も行なわれていて、糖尿病や肥満に効果があることが立証されつつあります。
サラシア茶の期待できる効能
- 糖尿病の予防
- 脂肪燃焼
- ダイエット
- 便秘解消
厚生労働省により特定保健用食品(トクホ)にも認定されているサラシアには、2型糖尿病(インスリンの分泌量が減って起こる糖尿病)を予防する優れた効能があることが立証されています。
もちろん、お茶として飲んでも、その有効成分は摂取可能。
ここで、サラシアに含まれる成分が、人間の体にどのように作用するのかをご紹介します。
サラシノールとコタノールが、腸での糖質吸収を阻害する
サラシア茶の糖尿病を予防する効能は、サラシノールとコタノールという成分によるもの。
これらの成分は、血糖値の上昇を抑制し、デンプンをブドウ糖に分解する酵素の発生を抑える作用があることが分かっています。
余計な糖分の吸収を防ぐことができるため、糖尿病の予防だけでなくダイエットや肥満防止効果も期待できるのです。
また、サラシノールには、腸内でオリゴ糖を増やす働きもあります。
オリゴ糖は、善玉菌(乳酸菌)のエサとなるため、腸内細菌が活性化することで腸内環境が改善され、便秘解消も見込めます。
ポリフェノール類が血液成分を改善し、血糖値上昇抑制をサポートする
サラシア茶には、抗酸化作用があるポリフェノール類も含まれています。
コレステロール値や血糖値を下げて血液をサラサラにする作用があるので、サラシノールやコタノールの働きをサポートし、糖尿病の予防や肥満防止に役立つ成分です。
サラシア茶の副作用
サラシア茶には、血糖値上昇抑制作用があるので、妊娠中や授乳中の人や肝臓疾患を患っている人は飲用しない方が良いとされています。
特に、血糖値降下薬を服用している人は、飲用する前に必ず医師と相談してください。
健康に問題ない人でも、一度に大量にサラシア茶を飲むと低血糖を引き起こす可能性があるので、適量を一日2、3回に分けて飲用してください。
サラシア茶を飲むタイミング
管理人の体感ですが、サラシア茶の糖質吸収を抑える作用は、似た働きをする健康茶と比べて、即効性があるようです。
なので、食前にサラシア茶を飲むことで、食事による血糖値急上昇を防ぐことができるはず。
ノンカフェインなので、夜寝る前に飲むのもOK。
サラシア茶のレビュー
健康茶オタクの管理人が、サラシア茶を飲んでみました。
私は、以前にかかった病気の影響で、血糖値コントロールが上手くできない体質。
食物を一時的に貯めておく胃の機能が失われているので、食事をすると、血糖値の急上昇、急降下で具合が悪くなることも多いのです。
なので、血糖値が上がりやすいものを食べる時には、事前にサラシア茶を飲むようにしています。
いつも飲んでいるのは、サラシア茶をベースに他の茶葉を混ぜたブレンド茶なのですが、今回は100%サラシアが原料のものをAmazonで購入して飲んでみました。安かったのでね。
封を開けてみると、茶葉がそのままドサッと入っていました。ちょっとびっくり。
こういうタイプの市販の健康茶は、ティーバッグ形式になっているものが多いので、逆に新鮮。
ここで価格を抑えているのか・・・とその安さにも納得です。
作り方の説明書きによると、沸騰したお湯1リットルに5gの茶葉を入れて、火を止めて5分ほど置く、とのこと。
つまり、グツグツと煮出す必要は無いようなので、急須で作ることにしました。
茶こしにティースプーン1杯程度の茶葉を入れて、熱湯を注ぐ。
しばらく置くと、麦茶のような色合いのサラシア茶が出来上がりました。
香りは、漢方薬のよう。Amazonレビューでも、「木の匂いがする」という感想が多く見られますが、まさにその通り。
木の幹を煮詰めたらこんな香りだろうな~と思いながら、一口飲んでみる。
土の味がします。
植物の根から作られたお茶だから、土っぽい味がするのも当然といえば当然。
血糖値上昇抑制作用があるサラシノールという成分は、サラシアの ”根” に含まれているのです。
つまり、この土くささこそ、サラシア茶の持ち味であり、有効成分が豊富だという証拠でもあります。
でも、私としては、毎日飲むお茶は美味しくなければイヤ。
そして、ティーバッグになっていなくて、使いづらいのもマイナスポイント。
リピートは無いな、というのが正直な感想です。
↓ Amazonや楽天でサラシア茶を購入できます。
糖尿病予防・改善を考えているなら、サラシア茶単体より、他の健康茶と混ぜたブレンド茶の方が効果が高いので、ここでご紹介しておきます。
サラシア配合でも美味しい!血糖値コントロールに最適なブレンド茶
【ハイサラシア】
美味しくないことで有名なサラシア茶ですが、この商品はサラシアベースなのにほうじ茶風味。誰でも飲みやすく、効果も高い血糖値対策用健康茶です。
もちろん保存料や合成着色料などは一切使用してなく、茶葉も無農薬栽培したものを使用。安心して飲み続けられます。
当サイトからのご注文で、通常6,480円のところ、
初回特別価格60包入り 4,860円で購入できます。
2回目以降は10%OFFでご購入可能。Amazonや楽天では販売していません。
サラシアの科学研究
食後の血糖値・インスリンレベルにおけるサラシアの影響を調べた研究
インド、カナダ、アメリカでサラシアについての共同研究が行われました。
サラシアは、食後のショ糖の消化および吸収を顕著に減少させ、副作用なしに血糖およびインスリンレベルを減少させることが明らかとなりました。このことは、サラシア抽出物が代謝を正常化し、血糖およびインスリンレベルのコントロールに効果的ということを示唆しています。
SCE markedly decreased digestion and absorption of sucrose by its inhibitory action on sucrase and then reduced increases in blood glucose and insulin without serious adverse effect. Therefore, SCE might afford a safe and effective supplementary means for controlling metabolic health and healthy blood glucose and insulin levels.
肥満ラットにおける心臓繊維症と高血糖に対するサラシアの影響を調べた研究
オーストラリアと日本の共同研究で、サラシアには、肥満ラットの心室における血管周囲繊維症を顕著に改善するという結果が出ています。また、サラシアは、肥満ラットの血中グルコースレベルを減少させますが、痩せたラットに対しては影響がないという興味深い結果が出ました。
OZR showed higher glucose levels than LZR under fasted conditions, and thelevels were much higher in non-fasted than fasted condition. Interestingly, S.O.markedly reduced plasma glucose levels in non-fasted OZR, whereas it had little effectin LZR and fasted OZR (Week 4).
※OZR=obese Zucker rat LZR=lean Zucker rat
サラシアの抗炎症作用について調べた研究
インドのSundaranar Universityの研究で、急性炎症、慢性炎症のあるラットにサラシア粉末を投与したところ、炎症が改善され、肝臓の脂質を減少する結果となりました。まだ動物実験の段階ですが、サラシアに抗炎症作用があることを示唆しています。
In the cotton pellet granuloma assay, these drugs were able to suppress the transudative, exudative and proliferative components of chronic inflammation. Furthermore, these drugs were able to lower the lipid peroxide content of exudate and liver, gamma-glutamyl transpeptidase activity in the exudate of cotton pellet granuloma.
Anti-inflammatory activity of Salacia oblonga Wall. and Azima tetracantha Lam.