グアバ茶は、糖尿病改善・ダイエット・美肌作り・下痢 などに効果があるとされる健康茶。
甘酸っぱいジュースでおなじみのグアバの実にはビタミンが豊富に含まれていますが、お茶として使われるグアバの葉にも身体に良い成分がたくさん詰まっています。

グアバ茶 基本情報

原料 グアバの葉
原料の主な産地 カリブ海沿岸、中央アメリカ、南アメリカ北部
カフェイン ノンカフェイン
主な成分 タンニン、グアバ葉ポリフェノール、葉酸、コリン、ビタミンC、ビタミンA、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン
作用 糖吸収抑制効果、血糖値降下作用、抗酸化作用、利尿作用、抗菌作用、発がん性物質抑制作用
味覚 ほのかな甘みがあり後味はすっきりしているが、少し草の風味がする。

グアバの歴史

グアバは熱帯アメリカ地域原産のフトモモ科に属する高さ3~4メートルの低木で、紀元前から食用として栽培されていたと言われています。
16~17世紀に東南アジアに伝わり、実を食べる以外に葉がお茶として飲用されてきました。

中国では宋の時代(960~1279年)から、グアバの葉を糖尿病に効く薬として用いてきて、現在では「蕃石榴」(バンジロウ)「蕃果」(ばんか)という名の漢方薬として認定されています。
日本には大正時代に伝わり、沖縄県や鹿児島県などの暖かい地方でごく少量が栽培されています。

グアバ茶の期待できる効能

  • 糖尿病の予防、改善
  • ダイエット
  • アンチエイジング
  • 美肌
  • 下痢改善
  • 口臭予防

いくら健康に良いとはいっても、お茶は美味しくなければ飲み続けられないですよね。
その点、グアバ茶なら大丈夫。フルーティな香りがする飲みやすいお茶なので、健康やダイエット目的でも無理なく続けられるはず。

ここで、グアバ茶に含まれている成分が、体にどんな作用をもたらすのかをご紹介します。

豊富なタンニンが、口臭改善からガン予防まで幅広い効能を発揮する

グアバ茶の主成分はタンニン。その含有量は緑茶の5倍、ウーロン茶の7倍と言われています。

タンニンは活性酸素の働きを抑える抗酸化作用、殺菌・抗菌作用、利尿作用、発ガン性物質抑制作用があります。
そのため、グアバ茶にはアンチエイジング効果や、生活習慣病予防効果、細胞の発ガンを防ぐ効果などが期待できます。

また、殺菌作用によって口腔内の細菌を減らすので口臭予防効果や、腸壁の細胞が修復されて下痢止め効果もあるとされています。

腸で糖分吸収を阻害し、肌をキレイにするグアバ葉ポリフェノール

グアバの葉に含まれる成分グアバ葉ポリフェノールはケルセチンとも言い、糖の吸収をゆるやかにして、血糖値の急上昇を抑える作用があるため、糖尿病の予防や改善、ダイエット効果が期待できます。

また、グアバ葉ポリフェノールには抗酸化力があり、グアバ茶に含まれているビタミンCやビタミンAとの相乗作用によって、メラニン色素の生成を抑制する働きをします。それゆえ、アンチエイジングや美肌づくりにも効果的。

グアバ茶の副作用

副作用は報告されていませんが、どんな飲み物も大量に飲むと体に負担をかけます。
グアバ茶も過剰な飲用は避けてください。

カフェインが含まれていないので、子供や妊婦さんでも飲むことができますが、鉄分の吸収を阻害するタンニンが含まれているので、飲みすぎによる貧血に注意してください。

グアバ茶を飲むタイミング

グアバ茶には糖の吸収を防ぎ、血糖値を安定させる作用があるので、食前に飲むと食事による血糖値の急上昇を抑えることができます。

もちろん、休憩時や食後にも、コーヒーや紅茶の代わりに気軽に飲むことができるお茶と言えます。

グアバ茶を飲むと、独特のさわやかな後味がするのは、ハッカやシソ油などに含まれている精油成分を含んでいるから。
夏に冷蔵庫で冷やしてアイスにして飲むと格別。

グアバ茶のレビュー

沖縄産のグアバ茶があったので、購入して飲んでみました!

ティーバッグ10包入り。1包5gの茶葉が入っていて、麦茶なみに大きいティーバッグです。
小皿に出してみると、こげ茶色の茶葉が山盛りに。


作り方の説明書き通り、1リットルの水に1包を入れて沸騰させ、弱火で5分煮出しました。

煎じている最中から、香ばしい匂いが漂います。
さっそくホットで飲んでみると、なかなかおいしい。

「グアバ茶は苦い」「草っぽい味」という先入観があったせいか、意外と飲みやすい味に驚きました。

鼻に抜ける独特の風味がありますが、決してマズくはない。
この爽やかな味は、グアバ茶に含まれる精油成分によるもの。緑茶やウーロン茶には入っていない成分です。

冷めたのを飲むと、後味に少し渋みが残ります。

好みは人それぞれなので、自分に合う飲み方があると思いますが、個人的にグアバ茶はアイスで飲むのがオススメ。
私は貧血体質なので、タンニンが豊富なグアバ茶を水代わりにゴクゴク飲むことはしませんが、暑い時期にアイスグアバ茶で喉を潤すのは大好きです。

 

↓ Amazonや楽天でグアバ茶を購入できます。

↓ 糖尿病対策としてなら、グアバ茶単体よりもブレンド茶の方が効果的なので、ご紹介します。

グアバ茶配合。糖質吸収抑制効果バツグン。数値が気になる方に最適なブレンド茶

【ギムネマ抑糖茶】

糖質の吸収を緩やかにする「ギムネマ」「菊芋」、血糖値やコレステロール値を下げる「桑の葉」、抗酸化作用の高い「グアバ葉」など、糖尿病を予防・改善に目的を絞った健康茶です。

甘いものや炭水化物が好きな人にもオススメ。

当サイトからのご注文で、3,200円で購入できます。
Amazonや楽天では販売されていません。

⇒ ギムネマ抑糖茶の詳細情報へ

グアバの科学研究

グアバ葉抽出液の高血糖症や高脂血症に対する効果を調べた研究

アメリカ国立生物工学情報センター所蔵の論文によると、グアバの葉には、高血糖や高脂血症の改善効果があるという結果が出ています。
特に、2型糖尿病において食後の血糖上昇を抑制する必要があり、グアバ葉が糖尿病の食事療法として使える可能性があります。

The consecutive ingestion of Guava Leaf Tea with every meal is expected to benefit pre-diabetic and diabetic patients as an alimentotherapy in both developed and developing countries.

Anti-hyperglycemic and anti-hyperlipidemic effects of guava leaf extract

グアバ葉の抗菌作用を調べた研究

グアバの葉には、グラム陰性菌(大腸菌やサルモネラなど)やグラム陽性菌(皮膚常在菌や結核菌など)に対し抗菌作用がある事がアメリカのValley State Universityで行なわれた実験により確認されています。

On the basis of the present finding, P. guajava leaves possess the capabilities of being a good candidate in the search for a natural antimicrobial agent against infections and/or diseases caused by B. cereus and S. aureus.

Antimicrobial Activities of Leaf Extracts of Guava (Psidium guajava L.) on Two Gram-Negative and Gram-Positive Bacteria