びわ茶は、ガン予防・アレルギー・滋養強壮・胃炎 などに効果があるとされる健康茶。
びわの実は、食べると口いっぱいに広がるやさしい甘さがとても美味しい果物ですが、古来から薬としても重宝されてきました。
お茶の成分である葉にも、多くの優れた有効成分が含まれていることが分かっています。

びわ茶 基本情報

原料 びわの葉
原料の主な産地 日本、中国
カフェイン ノンカフェイン
主な成分 アミグダリン、タンニン、サポニン、クエン酸、ブドウ糖、ナトリウム、マグネシウム、カリウム、カルシウム、鉄、亜鉛
作用 抗ガン作用、抗菌作用、抗ウイルス作用、利尿作用、抗炎症作用、鎮痛作用
味覚 麦茶よりあっさりしていて、ほのかな甘みがある

びわの歴史

江戸時代のびわ葉湯売り

びわの木は、3000年も前からインドや中国で薬として使われてきた歴史がある、人間に関わりの深い植物。
インドの古い経典や中国初の漢方書「本草綱目」に、びわの木には様々な症状にすぐれた薬効があるとの記載が見られます。

日本では、江戸時代に暑気あたり・食あたりを防ぐ清涼飲料として、びわ茶が一般的に飲まれていたという記録があります。
当時、びわ茶を売り歩く「びわ葉湯はいらんかぁ・・・」の声が夏の風物詩となっていたそう。

現在、びわの実は、夏の果物として人気があり、葉もお茶や入浴剤として用いられています。
また、ビワの葉に含まれる成分が、ガン治療薬として22か国で臨床応用されているのは注目に値します。

びわ茶の期待できる効能

  • ガンの予防、抑制
  • アトピーの改善
  • 風邪の予防、改善
  • 高血圧改善
  • 神経痛・捻挫・リウマチの痛み緩和
  • 胃炎改善
  • 糖尿病改善
  • 肝機能向上
  • 滋養強壮
  • 夏バテ改善

びわの実には、咳止めや胃の調子を整える薬効がありますが、葉にはさらに多くの効能があることが研究により明らかとなっています。

ここで、「びわ茶」に含まれる有効成分が体にどんな作用をもたらすのかをご紹介します。

アミグダリンがガンをやっつけて、痛みを緩和する

びわの葉に含まれているアミグダリンは、ビタミンB17とも呼ばれていて、ガン細胞を殺す作用があります。

ある研究によると、この成分は体内でガン細胞に出会うと、2つの成分に分かれてガン細胞を攻撃し、100%全滅させることが確認されたそう。
そして、アメリカの生科学者であるE・T・クレブス博士が、びわの葉からアミグダリンを抽出・結晶化することに成功し、すでにガンの治療薬として多くの国で用いられています。

びわの葉から作られるびわ茶にも、当然、アミグダリンが含まれているので、継続的に飲用することで、ガン予防が期待できます。

また、アミグダリンには抗炎症作用・鎮痛作用もあるので、神経痛や捻挫、リウマチなどの痛み緩和に効果を発揮します。

サポニンが血の巡りを良くして、アレルギーや病気を改善する

サポニンは、植物の茎や葉に多く含まれている渋み成分。
コレステロール値を下げて血液をサラサラにする作用や、老化を促進する活性酸素の生成を抑制する作用があります。
そのため、サポニンを含むびわ茶には、動脈硬化や高血圧の予防や改善、免疫力アップなどに効果的と言えます。

また、サポニンには抗アレルギー作用もあるので、アトピー皮膚炎や鼻炎などアレルギー反応を抑える効果も。

タンニンが胃腸の働きを助けて、ばい菌を殺す

びわ茶には、殺菌・消毒作用があるタンニンも含まれています。
古来からびわ茶が食あたりに効く飲み物として利用されてきたのは、このタンニンが豊富に含まれているからなのです。

さらに、この成分は抗酸化作用があり、血流促進や血圧降下などの効果があるとされています。

胃に優しいので、消化を助け、脂肪の分解にも役立ちます。

クエン酸とブドウ糖が、細胞を活性化してパワーを生み出す

クエン酸は、代謝を促進し、血流を改善するので、疲労回復や食欲増進などが見込めます。

脳のエネルギー源として知られているブドウ糖もびわ茶に含まれていて、クエン酸との相乗効果によって、疲労回復効果を高めます。

びわ茶の副作用

カリウムを豊富に含んでいるので、腎臓疾患のある人、透析を受けている人などは医師と相談してから飲用してください。
また、びわ茶に含まれるアミグダリンは、大量に摂取すると悪心、嘔吐、頭痛、目まいなどの症状が現れる場合がありますが、お茶として常識の範囲内で飲む分には、問題ありません。

また、アミグダリンはガン細胞を殺す働きをしますが、正常細胞に対しては、体内にあるコーダネーゼという保護酵素がアミグタリンを人体に無害な物質に変化させます。

その点からも、びわ茶は副作用のない安全な飲み物と言えます。

びわ茶を飲むタイミング

胃に優しく、消化をサポートする働きもあるびわ茶は、食欲のない時や食べすぎて胃がもたれた時などに飲むと、その薬効が感じられるはず。
ノンカフェインなので、夜寝る前に飲んでもOK。

もちろん、食後や休憩時間などにコーヒーやお茶の代わりとして飲むのもオススメです。

ガン予防を目的にビワ茶を飲むなら・・・

【ねじめびわ茶】

独自製法により、ビワ茶特有の苦みとクセを抑えてあり、飲みやすい。しかも、ミネラルなどの栄養成分が、一般的なビワ茶の3~9倍も多く含まれています。

ガン抑制効果に関して特許も取得しており、薬効が期待できます。

私もこの「ねじめびわ茶」の効果を実感しています。飲むとスタミナ不足にならず、疲れにくくなります。

当サイトからのご注文で、1ヶ月分 1,080円で購入できます。

↓ 管理人によるレビュー記事はこちら

⇒ ガン予防に「ねじめびわ茶」を飲んでみた結果

びわ茶の科学研究

びわ茶の白血病細胞に対する影響を調べた研究

鹿児島大学の研究により、びわ茶が白血病細胞をアポトーシス(自滅)させる可能性が高いことが分かりました。

…our data indicate that LTE might induce apoptosis in HL-60 cells through a mitochondrial dysfunction pathway. These findings enhance our understanding for chemopreventive function of loquat tea.
※LTE=loquat tea extract

In vitro anticancer activity of loquat tea by inducing apoptosis in human leukemia cells.

びわの葉の肝臓疾患における効能を調べた研究

びわの葉に含まれるセスキテルペングルコシドは、高脂肪食を与えられたマウスの肝脂肪疾患の症状を緩和することが、中国のJiangsu Province and Chinese Academy of Sciencesによる研究で明らかとなりました。

In summary, this study demonstrates that TSG reduces oxidative stress by downregulating of CYP2E1 expression and JNK phosphorylation in NAFLD, and alleviates NAFLD ultimately. TSG potentially serves as bioactive compounds for the treatment of NAFLD.
※NAFLD=Non-alcoholic fatty liver disease TSG=total sesquiterpene glycosides

Total sesquiterpene glycosides from Loquat (Eriobotrya japonica) leaf alleviate high-fat diet induced non-alcoholic fatty liver disease through cytochrome P450 2E1 inhibition.