シソ茶は、花粉症・アトピー・認知症予防・疲労回復 などに効果があるとされる健康茶。
独特の風味と香りが特徴のシソですが、他の健康茶に劣らず身体に良い成分を含んでいます。

シソ茶 基本情報

原料 シソの葉
原料の主な産地 ヒマラヤやビルマ、中国中南部などが原産
カフェイン ノンカフェイン
主な成分 β-カロテン、チアミン、食物繊維、ビタミンK、食物繊維、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛
作用 抗菌作用、血流改善
味覚 シソの香りがほのかにする

シソの歴史

江戸時代の書物「農業全書」にシソについての記載が見られます。

 

シソは日本において最も古い野菜の1つ。
縄文時代の遺跡からシソの種子が発見され、その頃にはすでに栽培されていたようです。

江戸時代の「農業全書」にシソについての記述があり、「梅漬、塩味噌につけた物は様々な料理に使えて、生魚の消毒、または薬としても使える」と、その頃から様々な用途に使われていたことが分かります。

漢方においてもアカジソの葉は、精神安定や気分の活性化などに効く生薬として位置づけられていて、食品にも薬にもなる頼もしい食材です。

シソ茶の期待できる効能

  • 花粉症の緩和
  • アトピーの改善
  • 疲労回復
  • 認知症予防
  • 食欲増進
  • 貧血改善
  • 高血圧改善
  • 肝機能向上
  • 冷え性改善

食用にできるシソにはアカジソとアオジソがありますが、漢方薬としてアカジソを使うことからも分かるように、アカジソの方が効能高いとされているんです。
市販のシソ茶もアカジソを使ったものが多いようですよ。

では、シソ茶にはどんな成分が含まれていて、人間の体にどのような働きをするのかをご紹介します。

αリノレン酸が血液をサラサラにして、生活習慣病を防ぐ

αリノレン酸は、シソの他、亜麻やエゴマ、ほうれん草などの野菜に含まれている体に良い油のこと。
この油は、体内でDHAやEPAに変わるので、血流が改善。高血圧改善や動脈硬化の予防効果があります。
人のαリノレン酸必要量は、一日当たり2g程度。ほんの少しです。
シソ茶にも少量のαリノレン酸=油が含まれていますが、水分と分離するほどの量ではないので、「お茶に油が浮いている!」なんてことにはならないので安心してください。

ロズマリン酸はアレルギー症状を和らげるだけでなく、脳内細胞を守る働きもする

シソには、ポリフェノールの一種ロズマリン酸が豊富に含まれています。
ロズマリン酸は、花粉症やアトピーなどアレルギー症状に大きな効果を発揮します。

アカジソ20枚分のロズマリン酸を摂取すると、アレルギー反応を抑制する効果があると言われていますが、シソを20枚も食べるのは、なかなか難しいですよね。
その点、シソ茶ならアカジソの成分が凝縮されているので、効率的にロズマリン酸を取り入れることが可能。

また、ロズマリン酸には神経細胞を保護する働きもある事が、最近の研究で明らかとなりました。
脳内で神経細胞の死滅を防ぐので、アルツハイマー型認知症の予防、改善に効果があるとされています。

シアニジンが、アレルギー原因物質の動きを阻害する

シアニジンには、アレルギー反応を起こす物質ヒスタミンの活性を抑える働きがあります。
また、抗酸化作用もあるので、花粉症やアレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎を改善すると言われています。

炎症を抑えるルテオリンが、アレルギーによる辛い症状を改善する

ロズマリン酸やシアニジン同様に、抗炎症作用や抗アレルギー作用がある成分。
これらの成分の相乗効果によって、シソ茶は優れたアレルギー抑制作用を発揮するのです。

シソの香りで食欲アップ。それは、ペリルアルデヒドのおかげ

(写真出典:三島食品)

香り成分として含まれるペリルアルデヒドは、胃液の分泌を促し、食欲を増進させると言われています。

管理人が大好きな「ゆかり」という、シソで作られたふりかけがあります。
このふりかけをかけたご飯は、やたらおいしく感じるのですが、それは、このペリルアルデヒドの働きによるものだったかと納得しました。

この成分には解毒作用や防腐作用もあるので、食中毒を中和させる効果も。

鉄分がカラダの調子を整えて、冷えや肩こりなどを改善する

シソ茶は、女性にとってうれしいことに、鉄分も豊富。
毎月生理のある女性は特に、気付かないうちに貧血になっている人が多いようです。
「なんだか、だるい」「体力が落ちた」など体調不良を感じる事があれば、貧血を疑ってみてください。
冷え性の人も、血が足りなくて体が冷えていることがほとんどです。

継続的にシソ茶を飲むことは、慢性的な貧血や冷え性を改善する助けとなるはずです。

色素成分アントシアニンが血の巡りを良くして、肝臓の負担を減らす

アカジソに含まれる赤い色素アントシアニンには、抗酸化作用があります。コレステロール値を下げ、中性脂肪を減らす働きにより、血液がサラサラに。
血液がきれいになることは、肝臓への脂肪蓄積を防ぐことにつながるので、肝機能向上や高血圧改善が期待できます。

シソ茶の副作用

副作用は報告されていませんが、どんな飲み物も大量に飲むと体に負担をかけます。

シソ茶も、過剰に摂取すると、効果が高まるどころか更なる体調不良を引き起こす場合があります。
一日2,3杯を限度に飲むと良いとされています。

シソ茶を飲むタイミング

シソ茶に含まれるロズマリン酸・シアニジン・ルテオリンの効能を高めるには、食事と一緒に飲むのがベスト。
アレルギー抑制効果が最大限に発揮されます。

また、シソ茶はカフェインを含まず、神経を落ち着かせる作用もあるので、夜寝る前にホットで飲むのも安眠効果がありオススメです。

シソ茶のレビュー


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シソがたくさん入っている梅干ししか買わないほどシソ好きの管理人が、シソ茶を飲んでみました。

国内産のシソで作ったお茶を探していて見つけたのが、この「紫蘇葉茶」。
100%アカジソが原料なので、シソの風味が存分に味わえ、且つ、シソの薬効も試すことができるとワクワクして注文しました。
抗アレルギー作用があるシソ茶で、手の湿疹を改善したいのです。

Amazonから無事に届いたので、すぐに箱を開けます。
中には、シソ茶1gのティーバッグが30包。 古くからの民間療法では、一日の適量2~5gとされているので、手の湿疹を治すために一日2杯を目安に飲むことにしました。

シソ茶は、食事と一緒に飲むことで成分が良く効くといわれているため、昼食と夕食時に飲むことにします。

作り方の説明には、湯のみにティーバッグを入れて熱湯を注ぎ、3~5分ほど抽出すると書いてあります。
濃い目に作りたかったので、抽出時間は5分間。
作っている途中から、シソの良い香りがしてきます。食欲がわく香り。

赤紫色のシソ茶が出来上がりました。
飲んでみると、まさにシソ味。THE SHISO。
味はしっかりあるけど、スッキリしているので後味は良し。飲んだ後は口の中がさっぱりします。

次に、アイスにして飲んでみると・・・
ホットより飲みやすい気がします。 シソの風味が抑えられるのか、あまり味を感じずにゴクゴク飲めます。

ハチミツを加えてアレンジしてみると、シソジュースみたいで、けっこういけます。
甘い飲み物が苦手な私も、気付いたらコップ一杯飲み干していました。
試していませんが、レモンを入れてもおいしいらしい。

そんな感じで、2週間シソ茶を毎日2杯飲み続けました。
結果、手の湿疹は完治していませんが、かゆみが治まってきて、少し改善されているみたい。
このまま飲み続けたらもっと良くなるだろうなと思います。

 

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シソの科学研究

シソに含まれる成分ロズマリン酸の神経細胞における作用を調べた研究

ロズマリン酸には脳内の神経細胞を保護する作用があることが分かり、このことは、アルツハイマー型認知症を予防、改善する可能性を示唆しています。

…the mechanisms by which these polyphenols inhibit fAbeta formation from Abeta, and destabilize pre-formed fAbetain vitro are still unclear, polyphenols could be a key molecule for the development of preventives and therapeutics for AD.

Potent anti-amyloidogenic and fibril-destabilizing effects of polyphenols in vitro: implications for the prevention and therapeutics of Alzheimer’s disease.

シソに含まれる成分ロズマリン酸の血液成分に対する影響を調べた研究

ロズマリン酸を、放射線によるダメージを負ったマウスに投与し、血液生産機能を調べた結果、白血球、ヘモグロビン、血小板が増加し、血液成分が改善しました。

Rapidly dividing tissues such as cells of the hematopoietic system are prone to radiation-induced damage. Our present study indicated that RA treatment increased the number of radiation-induced endogenous spleen colonies, the count of nucleated cells and the DNA content in the bone marrow compared with these parameters in the radiation

https://academic.oup.com/jrr/article/57/4/356/2594931/Protective-effects-of-rosmarinic-acid-against