モロヘイヤ茶は、糖尿病・高血圧・ガン予防・便秘 などに効果があるとされる健康茶。

栄養価が高く、身体にやさしいお茶なので、生活習慣病が気になる人、妊娠中や授乳中の女性にも最適です。

モロヘイヤ茶 基本情報

原料 モロヘイヤの葉や茎
原料の主な産地 世界各国で栽培されている。
カフェイン ノンカフェイン
主な成分 ビタミンA、カルシウム、ビタミンC、ムチン、食物繊維、ケルセチン
作用 抗酸化作用、抗ウイルス作用、粘膜保護作用、整腸作用
味覚 粉末タイプのものは、多少のとろみがあり、草の風味がする。茶葉タイプのものは、香ばしくあっさりとした後味。

モロヘイヤの歴史

エジプトの家庭料理、モロヘイヤスープ

 

モロヘイヤの原産地は、アフリカ大陸とも南アジアともいわれ、はっきり分かっていませんが、古くエジプトやインド、バングラデシュなどで食用や繊維の原料としてモロヘイヤを利用してきました。

古代エジプトで、何をしても治らなかった王様の病気が、モロヘイヤスープを飲んだらたちまち良くなったという伝説があり、栄養豊富なモロヘイヤはエジプト家庭の食卓には欠かせない野菜となっています。
スープの他に、肉と一緒にモロヘイヤを煮込んで食べるのが一般的のようです。

モロヘイヤの繊維質で作ったジュート

 

また、インドやバングラデシュでは、モロヘイヤの茎から摂れる繊維質を使ってジュートという布を作っていて、バッグやサンダルなどに加工されています。
環境を汚さないエコな素材として、注目されている素材です。

日本には、1980年代に栽培方法が伝わり、全国各地でモロヘイヤの栽培が始まり、おもに食用として利用されています。現在では、宮城県が産地として有名です。

モロヘイヤ茶の期待できる効能

  • 糖尿病予防
  • 高血圧予防
  • 動脈硬化予防
  • ガン予防
  • 胃炎・胃潰瘍予防
  • 免疫力アップ
  • 美肌
  • 便秘改善

エジプトでは「野菜の王様」と呼ばれるほど豊富な栄養素を含んでいるモロヘイヤ。
もちろん、お茶としてもその栄養素を摂取することが可能です。

ここで、モロヘイヤ茶に含まれる主な有効成分が、人間の体にどのような作用をもたらすのかをご紹介します。

ビタミンA(カロテン)が免疫力をアップし、病気に負けないカラダを作る

モロヘイヤは多くのビタミンやミネラル類を含んでいますが、その中でも特にビタミンAが豊富です。その量、なんと、ほうれん草の約5倍。
ビタミンAは、老化を促進させる活性酸素を抑えて、体を活性化させる作用があり、生活習慣病やガン予防効果があるとされています。

また、皮膚や粘膜を保護して、抵抗力を高めるので、ウイルスや細菌などによる病気を防いだり、肌の調子を整える効果なども期待できます。

カルシウムが骨を強くし、ココロを落ち着かせる

モロヘイヤのカルシウム含有量は、ほうれん草の約9倍。

カルシウムは、骨や歯を作り、精神安定、体の機能を正常に動かす働きをする成分です。
足りなくなると、骨粗しょう症やイライラ感、だるさなどの症状が現れる場合もあります。自然の原料で健康的にカルシウム補給するには、モロヘイヤ茶が最適です。

ビタミンCが美肌を作り、ばい菌やウイルスをやっつける

ビタミンCは、老化を防いで免疫力を強化する成分。
肌の調子を整えて、シミやそばかすを防ぐ作用もあるので、美肌効果があります。

抗酸化作用があるので、ビタミンAとの相乗効果によりウイルスや細菌による感染症を予防します。

細胞を老化から守るケルセチンとクロロゲン酸が、ガンをも防ぐ

モロヘイヤは、ケルセチン、クロロゲン酸など抗酸化作用がある成分を含んでいます。
これらの成分は、モロヘイヤに含まれるビタミン類と同じく、細胞の老化を防ぐ作用があり、ガン予防や生活習慣病予防に効果があるとされています。

ネバネバ成分ムチンが胃を守って、様々な疾病を予防する

モロヘイヤの特徴であるネバネバを作りだしている成分は、ムチン。
ムチンは、腸内での糖の吸収を遅らせ、血糖値の上昇を抑える働きや、胃の粘膜を保護する作用があり、糖尿病予防や、胃炎や胃潰瘍予防に効果があるとされています。

さらに、上記ビタミン類やケルセチン等の抗酸化作用の働きを助け、血液中の中性脂肪を減らして血流を良くする効果もあるため、高血圧や動脈硬化を予防します。

豊富な食物繊維が、腸内環境を整えてスッキリデトックスする

ジュートという布にも加工できるほど繊維質が豊富なモロヘイヤは、お茶にしても食物繊維を大量に含んでいます。
食物繊維には、整腸作用、血糖値抑制作用、コレステロール値低下作用があり、便秘改善や糖尿病、高血圧などの生活習慣病を予防
便秘による肌荒れを改善する効果も見込めます。

 

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モロヘイヤ茶の副作用

モロヘイヤの種子は、ホルモンに作用して生殖機能に害を及ぼすことが研究により確認されていますが、モロヘイヤ茶は、食用として使われている葉と茎を原料としているので、安心して飲むことができます。

ノンカフェインで、栄養価が高いので妊娠中・授乳中の女性や子供にも適した健康茶です。

モロヘイヤ茶の効果的な飲み方

市販のモロヘイヤ茶には2種類あります。

モロヘイヤを乾燥させてから細かく粉砕し、熱湯で煎じて飲む茶葉タイプと、原料を粉末加工して、お湯で溶かして飲むパウダータイプ。

2つとも同じモロヘイヤを原料としていますが、味やお茶の色にはかなりの違いがあります。
前者は、茶色のお茶で香ばしさがあり、あっさりとした風味。後者は、青汁のような緑色で、とろみがあり、草っぽい味がします。

どちらかというと、粉末加工してあるパウダータイプの方が、モロヘイヤそのものの栄養素を無駄なく摂取できると言えます。

ただ、パウダータイプは保存料や着色料、溶けやすくするための添加物などが加えられている商品もあります。健康の為を考えるなら、無添加の100%モロヘイヤパウダーのものを利用したいですね。

飲むタイミングは、食前やお酒を飲む前がオススメ。

モロヘイヤの粘り成分には、糖の吸収を穏やかにする作用があるので、食前に飲むと、食事による血糖値の急上昇を防ぎ、糖尿病予防効果が高まります。

胃の粘膜保護効果もあるので、お酒を飲む前にモロヘイヤ茶をカップ一杯飲むことで、アルコールの刺激から胃を守ることもできます。

また、滋養強壮目的で、食間や夜寝る前に飲むのもGood。空腹時に飲むと、モロヘイヤ茶の栄養素がスムーズに体内に吸収されます。

 

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モロヘイヤの科学研究

2型糖尿病および高血圧におけるモロヘイヤ葉の影響を調べた研究

糖尿病や高血圧を引き起こす酵素阻害活性は、モロヘイヤ葉に含まれるカフェー酸、クロロゲン酸およびイソラムネチンの存在に起因することがナイジェリアの大学での研究により明らかとなりました。このことは、モロヘイヤが2型糖尿病や高血圧に有効であることを示唆しています。

Therefore, the enzyme inhibitory activity of C. olitorius extracts may be attributed to the presence of caffeic acid, chlorogenic acid and isorhamnetin, thus justifying its use in folklore for the management of diabetes and hypertension.

Inhibitory effect of polyphenol-rich extracts of jute leaf (Corchorus olitorius) on key enzyme linked to type 2 diabetes (α-amylase and α-glucosidase) and hypertension (angiotensin I converting) in vitro

モロヘイヤ葉抽出物の胃保護効果について調べた研究

マレーシアの研究機関で、モロヘイヤ葉抽出物を胃潰瘍のラットに投与したところ、胃粘膜を保護する顕著な効果がありました。さらに、モロヘイヤ葉抽出物は、医薬品であるオメプラゾールの胃保護効果と同等であったという結果が出ました。

Compared with the extensive mucosal damage in the ulcer control group, gross evaluation revealed a marked protection of the gastric mucosa in the experimental groups, with significantly preserved gastric wall mucus. In these groups, superoxide dismutase and malondialdehyde levels were significantly increased (P < 0.05) and reduced (P < 0.05), respectively.

Gastroprotective effects of Corchorus olitorius leaf extract against ethanol-induced gastric mucosal hemorrhagic lesions in rats.

 

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