タラの葉茶は、糖尿病・ダイエット・便秘 などに効果があるとされる健康茶。

新芽を天ぷらなどの料理に使うことで知られているタラノキですが、葉をお茶として飲むと多様な薬効が期待できます。

タラの葉茶 基本情報

原料 タラノキの葉
原料の主な産地 日本、中国
カフェイン ノンカフェイン
主な成分 サポニン、ポリフェノール、食物繊維、カリウム
作用 糖吸収抑制作用、抗酸化作用、整腸作用、利尿作用
味覚 薬草風味があるが、後味はすっきりしている

タラノキの歴史

春の山菜タラノメは、食用として販売されています。

 

タラノキは日本や中国の山林などに自生する落葉低木。
春に芽吹くタラノメは脂質とタンパク質を多く含むため、山のバターとも呼ばれ、天ぷらや和え物にして食べると美味しいものです。

以前は山野のいたるところに生育していたタラノキですが、新芽の乱獲により枯れる個体が多く、近年では自生している木を見かけることが少なくなってしまいました。
栽培の歴史も浅く、栽培品種として確立されたものは極めて少ないので、貴重な植物だと言えます。

タラの葉は、中国で古くから民間薬として利用されてきました。
中医学の漢方生薬としても、糖尿病や腎臓病の改善に用いられています。

日本でお茶として飲まれるようになったのは最近になってから。
タラの葉のえぐみや苦みを抑えて飲みやすくなったタラの葉茶が販売されています。

タラの葉茶の期待できる効能

  • 糖尿病予防
  • 動脈硬化予防
  • 整腸作用
  • 便秘改善
  • アンチエイジング
  • ダイエット

タラの葉の大きな薬効は、なんといっても血糖値上昇を抑える作用。
タラの葉の成分には、糖尿病治療薬「グリチルリチン」と同様の効能があることが研究により確認されています。

「グリチルリチン」には高血圧やむくみなどの副作用がありますが、タラの葉茶にはそんな副作用はありません。
自然の恵みである植物で、体に負担なく病気を予防、改善できるのはうれしいことですね。

ここで、タラの葉茶に含まれる有効成分が、人間の体にどのように作用するのかをご紹介します。

サポニンが血糖値上昇を防ぎ、年齢を感じさせないカラダを作る

タラの葉に含まれるサポニンは、胃で代謝吸収されず、腸に届いて多様な薬理作用を発揮します。

まず注目すべきは、血糖値の上昇を防ぐ作用

サポニンには、インスリン(血糖値を下げるホルモン)の分泌促進作用はありませんが、胃から腸への糖分の移動を妨げて、小腸でのグルコース(ブドウ糖)吸収を阻害することにより、食後の急激な血糖値の上昇を抑制する働きをします。

胃の排出能力を弱めて腸のぜんどう運動を活発にするため、食欲を抑制する作用や、便を排出する作用もあり、ダイエットや便秘解消効果も見込めます。

また、脂肪消化酵素(リパーゼ)に働きかけて、脂肪の吸収を抑える作用もあり、ダイエット効果を高めています。

それからタラの葉のサポニンには、細胞の酸化(サビ)を防ぐ作用もあります。

ある研究で、老齢マウスに60日間タラの葉サポニンを投与したら、血液中と肝臓の酸化物質が大幅に減少し、老化を防ぐ酵素が増加したという結果が出ています。

肌のシワやシミ、白髪から、ガンや生活習慣病なども、細胞の老化が原因の一つ。
タラの葉茶は、そういった老化現象を防ぎ、健康で若々しいカラダ作りをサポートしてくれるのです。

ポリフェノールが血液をサラサラにして、病気を防ぐ

タラの葉には強力な抗酸化作用があるポリフェノールが含まれていて、上記サポニンとの相乗効果により老化を防ぎます。

コレステロール値を下げることにより、血流を改善する作用もあるので、血管内に血栓ができるのを防いで動脈硬化など心血管疾患を予防します。

食物繊維が腸内をキレイにし、タラの葉茶の薬効を高める

食物繊維には、腸内環境を整える作用があります。
腸壁にこびりついた宿便を排泄に向かわせて便秘を解消する効果や、過剰な脂質や糖質の吸収を抑制して、血液中の中性脂肪をを減らす働きをします。

食物繊維は、上記サポニンやポリフェノールの働きをサポートし、病気予防効果を高めてくれる成分なのです。

 

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タラの葉茶の副作用

タラの葉には糖の吸収を妨げる作用があるので、普段から低血糖の人は注意して飲用してください。
始めて飲む場合は、薄目に煎じて、体調を見ながら少しずつ飲むようにすると良いでしょう。

また、有効成分サポニンには体を温める作用があるため、熱がある人やのぼせやすい人は、タラの葉茶の飲用は控えたほうがよいとされています。

 

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タラノキの科学研究

タラノキ抽出物のインスリン感受性について調べた研究

韓国での研究で、高脂肪食誘発性肥満マウスにタラノキ抽出物を4週間投与したところ、肝臓の脂肪蓄積が減少し、脂肪分解遺伝子の発現を増加させました。さにら、タラノキ抽出物は、グルコースの消費を増加させ、体重および空腹時血糖値を低下させることが確認されています。
このことは、タラノキが糖尿病に有効であることを示唆しています。

In the present study, AE extract was shown to reduce hepatic lipid accumulation and significantly downregulate the level of lipogenic genes and upregulate the expression of lipolysis genes in HepG2 cells. And also, AE extract significantly increased the glucose consumption, indicating that AE extract improved insulin resistance.

Extracts from Aralia elata (Miq) Seem alleviate hepatosteatosis via improving hepatic insulin sensitivity.

糖尿病誘発心臓疾患におけるタラノキ抽出物の影響を調べた研究

中国とアメリカの共同研究で、タラの木抽出物を糖尿病ラットに8週間投与したところ、糖尿病誘発性心機能障害に対して有意な防御作用を示しました。タラノキ抽出物は、心臓細胞に対し、線維化を阻止することで心機能不全を予防することが明らかとなっています。

The results suggest that TASAES prevents diabetes-induced cardiac dysfunction and pathological damage through up-regulating ICa2+-L in cardiac cells and decreasing CTGF expression.

Protective effect of total aralosides of Aralia elata (Miq) Seem (TASAES) against diabetic cardiomyopathy in rats during the early stage, and possible mechanisms

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