キャンドルブッシュ茶は、便秘・腰痛・関節炎・アレルギー などに効果があるとされる健康茶。

別名カッシア・アラタ、ゴールデンキャンドルとも呼ばれ、多くの便秘解消用ブレンド茶に含まれているハーブ草です。
このキャンドルブッシュ、薬効は高いけれど副作用があって危ないという話もよく耳にします。
実際のところ、キャンドルブッシュ茶は危険なのか? そして、副作用が起きるとすれば、なぜ起きるのか? それらの疑問についても探ってみました。

キャンドルブッシュ茶 基本情報

原料 キャンドルブッシュの葉や茎
原料の主な産地 南米アマゾン流域の熱帯雨林地帯原産。アフリカ、東南アジアでも多く栽培されている。
カフェイン ノンカフェイン
主な成分 アントラキノン(センノシド)、アントラノール、アデニン、ケルセチン
作用 緩下作用、抗菌作用、抗炎症作用、利尿作用、発汗作用
味覚 多少草っぽい味がする。スッキリとした風味。

キャンドルブッシュの歴史

キャンドル状に黄色い花を咲かせます。

 

カッシア種であるキャンドルブッシュは、高さが1~2mの低木で、キャンドルのように、茎に沿って円柱形に黄色の花を咲かせる植物。
その美しさから、世界各国で観賞用植物としても人気があります。

カッシア種は現在350種類以上あり、そのうちのいくつかには薬効があることが研究により証明されていて、キャンドルブッシュもその一つ。

中南米や東南アジア、アフリカ諸国では、古くからキャンドルブッシュを民間療法で利用してきました。
主にリウマチ、白癬、皮膚のただれ、梅毒、淋病、ヘルペスなどの治療に、キャンドルブッシュの葉や茎をお湯で煎じたものを飲んだり、抽出液を皮膚に塗ったりして利用しているようです。

日本では、その下剤的な効能が注目され、便秘解消を目的にハーブティーやサプリメントとして利用されています。

キャンドルブッシュ茶の期待できる効能

  • 便秘改善
  • 腰痛改善
  • 関節炎・リウマチ改善
  • 水虫改善
  • 皮膚湿疹の緩和
  • 性感染症の改善

日本では、キャンドルブッシュに含まれる下剤成分の効能のみがクローズアップされ、厚生労働省が飲みすぎによる健康被害を報告したこともあり、「キャンドルブッシュ茶は危険」という認識を持つ人も大勢いるようです。

たしかに、便秘解消目的でキャンドルブッシュ茶を飲み続けると、副作用が起きやすくなるのは事実。
その点も含めて、キャンドルブッシュが人間の体にどのような作用をもたらすのかをご紹介します。

下剤成分センノシドは、飲み方に注意

キャンドルブッシュには、アントラキノン系化合物であるセンノシドが含まれていて、これが下剤としても使われる成分。

便秘解消効果で有名なセンナ茶にも含まれている成分です。
キャンドルブッシュ(別名:カッシア・アラタ)もセンナ(別名:カッシア・アンガスティフォリア)も、同じカッシア種。それゆえ、同じ成分が含まれていても不思議ではありません。

このセンノシドは、強い緩下作用(便を排出する作用)があるため、便秘解消用の医薬品にも用いられている成分です。

センノシドは薬効が高い分、副作用の危険も高いのでしょうか?

いえ、そうでもないようです。
厚生労働省は、センノシド(センナ)服用による腹痛・悪心・嘔吐・下痢などの副作用は、服用者の0.1%~5%未満と報告しています。
国の認識によると、センノシドは大きな副作用がなく、しっかりと効果のあるクスリとして位置づけているのです。

では、なぜキャンドルブッシュ茶は危険というウワサが広まっているのか?

その理由は第一に、多くの人が「お茶はクスリではない」と考え、長期間にわたって飲み続けてしまうことによる弊害が原因と考えられます。

キャンドルブッシュ茶は、あくまで食品の1つであってクスリではありませんが、薬効の高いセンノシドを含んでいるので、長期間の飲用は体に害を与える可能性があるのです。

長期間飲み続けると、体は下剤成分に依存するようになり、自然な排便を促す本来のチカラが失われてしまいます。
また、センノシドの長期服用により、大腸の腸壁が真っ黒になって機能が低下するという症例も報告されています。

それから第二に、体質によってはセンノシドが効きすぎて、腹痛や下痢などの副作用が起きる人がいることも、キャンドルブッシュが危ないと言われる理由の1つ。

すべての健康茶に言えることですが、薬効のある自然の植物を原料としているので、人によって合う合わないという相性があるのは当然です。
ですから、始めて飲む時は、薄目に作って体調を見ながら少しずつ飲んだ方が良いとされています。

それらを知らずに、濃く煮出したお茶を一度にたくさん飲んだり、何年間も継続的にキャンドルブッシュ茶を飲み続けたりして体調不良になった人が大勢出たため、「キャンドルブッシュ茶は危険」という話が広まったのでしょう。

ということは、飲み方にさえ気を付ければ、キャンドルブッシュの持つ効能を気持ちよく享受できるはずなのです。

まとめになりますが・・・

キャンドルブッシュ茶、またはキャンドルブッシュを配合したブレンド茶を飲むときの鉄則は、

  • 始めて飲むときは薄目に作って少しずつ飲む。
  • 便通がなくて辛い時に一時的に、あるいは、規則正しい排便習慣を作るために短期間だけ飲用する。

 

飲み方と適量を守れば、便秘解消に役立つ健康茶であることは間違いありません。

アントラノール

下剤成分センノシドにばかり注目が集まっていますが、キャンドルブッシュには抗菌・抗炎症作用があるアントラノールも含まれています。

この成分は、特定の微生物に対して一般的な抗菌薬と同じくらい強力な抗菌活性を示すことが研究によって明らかになっています。
皮膚疾患やアレルギーに効果があるとされ、性感染症を改善する効果も期待できます。

実際に、ナイジェリアなどで、淋病、梅毒、皮膚アレルギー、呼吸アレルギーの治療薬としてキャンドルブッシュを利用しています。

アデニン

この成分は、血液中の白血球産生に関わり、血流を改善、免疫力をアップさせて、ウイルスや細菌性の疾患から細胞を守る働きをします。

アントラノールの抗菌・抗炎症作用との相乗効果により、アレルギー症状や皮膚炎を改善する効果を高めます。

キャンドルブッシュ茶の副作用

便秘改善に短期で利用する場合は、ほとんどの人にとって比較的安全な健康茶といえますが、緩下作用があるので、2週間以上の飲用はしないでください。
長期間の飲用は、血液中のミネラルバランスを変化させ、心臓、肝臓、筋肉を傷つけることもあります。

6歳以下の子供や妊婦さんには下剤成分による刺激が強すぎるので、飲むのを控えてください。

また、キャンドルブッシュは血流改善効果もあり、生理機能を刺激する可能性があります。そのため、月経不順に効果的という報告もありますが、ホルモンバランスが崩れる可能性があるので、妊娠中の飲用は避けてください。

コスパを最大に高めた、副作用のリスクが少ないブレンド茶。

【デルモッティ】

「キャンドルブッシュ」に、22種類の自然素材をブレンドした健康茶。

自然にちょうどよくスッキリできるよう、原料の配合にこだわった商品だから、体に負担なく体質改善できます。

例えば、「ゴボウ」や「桑葉」「ギムネマ」などの原料は、消化器官の働きを活発にし、「タンポポ根」や「サラシア」「ルイボス」などは、身体本来のリズムを取り戻す役割をします。
糖の吸収を抑える「クミスクチン」「タンポポ根」も入っているから、炭水化物や甘いもの好きな人にもオススメです。

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キャンドルブッシュ茶を飲むタイミング

キャンドルブッシュ茶はノンカフェインです。

キャンドルブッシュを配合したブレンド茶の多くもノンカフェインなので、いつでも好きなタイミングで飲むことができます。
ただ、排便効果があるので、トイレに行ける状況で飲むことをおすすめします。

キャンドルブッシュの科学研究

キャンドルブッシュの抗菌作用に関する研究

インドの大学研究により、キャンドルブッシュはアントラキノンを高濃度で含んでいるので、抗菌性及び抗カビ性を有することが確認されました。
10年間に及ぶ人間における研究により、皮膚炎に対する副作用のない薬としてキャンドルブッシュが利用できることは確実です。

A 10-year human study indicates that the leaf extract can be reliably used as a herbal medicine to treat Pityriasis versicolor. The leaf extract has no side-effects.

A study on the therapeutic efficacy of Cassia alata, Linn. leaf extract against Pityriasis versicolor.

キャンドルブッシュの皮膚感染症における効能を調べた研究

ナイジェリアでの大学研究により、キャンドルブッシュには、皮膚疾患における抗菌作用があり、これらの効能はカッシア種に含まれるアントラノールの効能である可能性を示しています。

Previous workers have suggested that the anthranols (and anthrones) present in Cassia spp. could be the active constituents involved in their use as antiseptics in certain skin diseases (Ramstad, 1959). We report our findings on the volatile constituents of Cassia alata.

Investigation of Cassia alata, a Plant Used in Nigeria in the Treatment of Skin Diseases

キャンドルブッシュの便秘における効果について調べた研究

少なくとも72時間便秘をしている被験者を対象に28人にはプラセボを投与、24人にはキャンドルブッシュを投与しました。その後24時間以内にプラセボ群では18%が排便、キャンドルブッシュ群では86%が排便があったことが確認されました。そのうち25%の被験者で、吐き気や消化不良、腹痛、下痢などの副作用が最小限に抑えられたとの報告がありました。

whereas, 86 and 83 per cent of patients in mist. alba and Cassia alata Linn. groups respectively, passed stools. The differences observed between placebo and mist. alba, placebo and Cassia alata Linn. were statistically highly significant, P less than 0.001 and clinically important. Minimal self-limited side effects, i.e., nausea, dyspepsia, abdominal pain and diarrhea were noted in 16-25 per cent of the patients.

Randomized controlled trial of Cassia alata Linn. for constipation.