コンブチャは、デトックス・免疫力アップ・ダイエット・アンチエイジング などの効果があるとされる健康茶(発酵飲料)。
昔は手間暇かけて家庭で作るのが主流でしたが、今では粉末タイプや瓶入りのものが販売されていて、手軽に飲むことができます。

KOMBUCHA(コンブチャ)/紅茶キノコ 基本情報

原料 紅茶または緑茶、砂糖、酢酸菌
発祥地 モンゴル
カフェイン ごく少量を含む
主な成分 ポリフェノール、酢(酸酸・グルコン酸)、酵素、ビタミン類、プロバイオティクス(乳酸菌・ビフィズス菌)、鉄分
作用 抗酸化作用、整腸作用、抗炎症作用
味覚 市販のコンブチャは、フルーツの香料などを加えて飲みやすくなっている物が多い。

コンブチャとは?

コンブチャは、キノコのように見えるゼリー状の菌株を、紅茶や緑茶の中に入れて発酵させた飲み物。
日本では「紅茶キノコ」と呼ばれますが、キノコは全く使われていません。
英語名は「KOMBUCHA(コンブチャ)」。ゼリー状の菌株が海藻のように見えることが名前の由来と言われています。なんだかややこしいですね。

コンブチャの発祥地はモンゴルです。モンゴル北部がロシア連邦と隣接しているため、ロシアでも古くからロシアンティーマッシュルームという名前で親しまれてきた飲み物です。

日本では昭和50年ごろに、健康に良い飲み物として爆発的なブームが起こりました。当時は、家庭でコンブチャを作る人が多く、発酵菌を知人や友人に分けたりして全国的に広まったようです。

現在、アメリカでは、セレブが愛飲していたことから大売れし、健康食品売り場にはコンブチャがズラッと並ぶほど人気があります。
味についても、以前とは異なり、いろいろなフレーバーのものがバラエティ豊かに市販されるようになっています。

日本では、ルイボスティーやスーパーフードなどと混ぜ合わせ、ダイエット効果を高めたコンブチャも販売されています。

コンブチャの期待できる効能

  • 消化機能の向上
  • デトックス
  • ダイエット
  • アンチエイジング
  • 滋養強壮
  • 免疫力アップ
  • ガン予防

コンブチャは、ベースに紅茶や緑茶が使われていますが、単なるお茶ではなく発酵飲料と言ったほうがよい飲み物です。
紅茶や緑茶に酢酸菌と砂糖を加えて発酵させると、炭酸化すると同時に多くの成分を含有することが分かっています。

ここで、コンブチャに含まれる成分が、人間の体にどのような作用をもたらすのかをご紹介します。

健康な腸は元気の源。プロバイオティクスが腸内環境を整える

発酵食品であるヨーグルトでおなじみのプロバイオティクスが、コンブチャにも豊富に含まれています。

プロバイオティクスとは、腸内環境を整える善玉菌(=微生物)のことで、消化を促進して便秘や下痢の改善に役立つ成分。乳酸菌やビフィズス菌などが有名ですね。

微生物のチカラによって腸を整えると、免疫細胞も活性化することにつながるので、菌やウイルスに負けない体づくりにも効果的です。

酢酸が血の巡りを良くして、体を活性化させる

酢と言えば、黒酢や、最近ではアップルサイダービネガーが身体に良いことで有名ですが、酢酸を使って発酵させるコンブチャにも多くの酢が含まれています。

酢には、血流を良くする作用があるので、冷え性の改善、そして、代謝を高めるのでダイエット効果も見込めます。

細胞の老化を防ぐポリフェノールが免疫細胞を活性化し、肝臓機能を高める

コンブチャに含まれるポリフェノールは抗酸化作用が高いので、細胞の老化を防ぎ、免疫力を高めます。
また、肝臓を保護して肝機能を高める働きもあるため、毒素を分解する能力が向上し、デトックス効果が見込めます。

サッカリン酸1、4-ラクトンが、ガン細胞の増殖を妨げる

コンブチャに含まれるサッカリン酸1、4-ラクトンには、抗炎症作用、抗腫瘍作用があるので、ガンの予防効果があるとされています。

グルコサミンが美肌成分を作りだし、炎症をも抑える

グルコサミンには、細胞内でヒアルロン酸の分泌を促進させる働きがあるので、皮膚のコラーゲンを保持して美肌を作ったり、関節炎などを防いだりする効果が見込めます。

コンブチャの副作用

1950年代にコンブチャが流行したとき、家庭で発酵させたコンブチャを飲んで体調を崩したという事例が発生しました。発酵過程で、温度管理や衛生管理が正しくされていなかったことが原因だったようです。

コンブチャは発酵食品なので、しっかり手間をかけて正しく作れば身体に良い効果がありますが、発酵状態が悪いものは毒ともなりえるので注意が必要です。

現在は、手軽に飲用できる市販品が出ているので、それを適量飲むのであれば、副作用を心配する必要はありません。

コンブチャを飲むタイミング

コンブチャには、砂糖や甘味料が添加されているので、おやつ代わりに飲んでも満足感が得られます。
ダイエットドリンクとして、一日一食をコンブチャに置き換える人もいるようです。

コンブチャのレビュー

美肌作りを目的に、管理人がコンブチャを飲んでみました。

 

以前、他メーカーのコンブチャを飲んだことがあるのですが、独特のすっぱさと発酵臭が好きになれず挫折したことがあります。
今回は、口コミでも「美味しい」「飲みやすい」と評価の高い、KOMBUCHA CLENSE(コンブチャクレンズ)を購入してみました。

この商品、カルピスのように水や炭酸水で割って飲むドリンク。

紅茶の味はまったくせず、マンゴージュースそのものです。

1本720ml入りで一日30mlを目安に飲むとのこと。手軽に作れるのが良いですね。

水で割ると、思っていた以上にフルーティーで、さわやかなマンゴーの香りが口に広がります。

あっさりしていて、甘いドリンクが苦手な私でも飲めるぐらいです。

合成甘味料は使っておらず、原材料もオーガニックなもので作られているので安心。

炭酸水で割ったり、ヨーグルトのシロップにしたりしても美味しかったです。

一日一杯のコンブチャを飲むこと2週間、腸内環境が整ってきたように感じます。
以前は、ちょっと食べすぎるとすぐお腹を壊して下痢していたのに、最近はすごく調子が良い。
腸を整えることは、美肌作りの第一歩。しばらく飲み続けて、ツルツルの肌を目指そうと思います。

 

↓ 1ヶ月分¥1,000でお試しできます。

コンブチャクレンズ公式サイトへ

コンブチャの科学研究

コンブチャは、美容のためだけでなく、医学的にも利用価値があるのではないかと期待されていて、海外では多くのコンブチャに関する研究実験が行われています。
その中から主なものを抜粋しました。

コンブチャの期待される健康効果についての文書

ラトビアでの研究結果によると、コンブチャは代謝および感染性疾患の予防に適していることが分かります。 このことは、コンブチャは様々な病気予防のための発酵機能性飲料として役立つと考えられます。

The recent experimental studies on the consumption of KT suggest that it is suitable for prevention against broad-spectrum metabolic and infective disorders. This makes KT attractive as a fermented functional beverage for health prophylaxis.

Current evidence on physiological activity and expected health effects of kombucha fermented beverage.

高コレステロール食を与えられたラットを使い、コンブチャの抗酸化作用を調べた研究

チュニジアでの研究により、コンブチャが、高コレステロール血症、特にラットの肝臓 ・ 腎機能に関して高い治療効果を示すことが明らかとなりました。まだ動物実験の段階なので、コンブチャの人間への影響をさらに研究する必要があります。

The findings revealed that KT administration induced attractive curative effects on hypercholesterolemic, particularly in terms of liver-kidney functions in rats. Its effect on humans needs to be studied further.

Protective effect of kombucha on rats fed a hypercholesterolemic diet is mediated by its antioxidant activity.

糖尿病ラットにおけるコンブチャの影響を調べた研究

インドで行なわれたラットを使った実験で、コンブチャの投与によって、糖尿病ラットの膵臓組織における病変を改善することができました。 この病態生理には、発酵していないお茶も有効ですが、発酵飲料であるコンブチャはより効率的であることが明らかとなっています。 これは、発酵期間中にいくつかの抗酸化分子が形成されたためと考えられます。

…it could ameliorate DNA fragmentation and caspase-3 activation in the pancreatic tissue of diabetic rats. Although unfermented black tea is effective in the above pathophysiology, KT was found to be more efficient. This might be due to the formation of some antioxidant molecules during fermentation period.

Effect of Kombucha, a fermented black tea in attenuating oxidative stress mediated tissue damage in alloxan induced diabetic rats.