レモングラスティーは、消化促進・むくみ解消・美肌 などの効果があるとされる健康茶。
見た目はネギや稲のようなレモングラスですが、葉にレモンと同じ香り成分を含んでいて、レモンのような風味があることが名前の由来です。
レモングラスティー 基本情報
原料 | レモングラスの葉や茎 |
原料の主な産地 | スリランカ、インド、東南アジア |
カフェイン | ノンカフェイン |
主な成分 | ビタミンA、ビタミンC、葉酸、マグネシウム、亜鉛、鉄分、カリウム、カルシウム、マンガン |
作用 | 鎮痛作用、抗炎症作用、抗菌作用、解熱作用、鎮静作用、利尿作用、抗酸化作用 |
味覚 | レモンのような爽やかな酸味がある。 |
レモングラスの歴史
トムヤムクンにはレモングラスが入っています。
インド南部やスリランカが原産のレモングラスは、現地で「チューマナ・プール―(赤い茎)」と呼ばれ、数千年前からクスリとして利用されてきました。
インドの伝統医療アーユルヴェーダでは、レモングラスから抽出された精油を、咳や鼻づまりなどの風邪の症状を抑えるため、あるいは精神的安定と活力アップのために使用します。
現在では、日本を含め世界各国で、料理やハーブティーで使われることが多く、特にトムヤムクンなどのタイ料理には欠かせないスパイスです。
日本でもごく少量が栽培されていますが、東南アジアなどのレモングラスと比べて茎部分が固いため、料理で使用するのは葉のみであることが多いようです。
レモングラスティーの期待できる効能
- 消化促進
- むくみ解消
- デトックス
- 胃痛改善
- 胃腸炎予防
- 抗ガン作用
- 抗うつ作用
- 風邪の初期症状緩和
- 美肌
- 冷え性改善
レモングラスの香り成分は虫が嫌う匂いなので、虫よけクリームやスプレー、防虫剤にも使われることがあります。
管理人が持っているオーガニック系虫よけバームにも、レモングラスが使用されていました。
虫には嫌われるレモングラスの香り成分ですが、人間の健康にとっては、すごく有益であることが数々の研究によって明らかとなっています。
ここで、レモングラスティーに含まれる有効成分が、人間の体にどのような作用をもたらすのかを詳しくご紹介します。
幅広い効能がある香り成分シトラールが、胃やのどを守りココロにも作用する
レモングラスティーは、レモンと同じ香り成分シトラールを含んでいます。
シトラールは、胃の働きをサポートして消化を促進する作用があります。
食後にのレモングラスティーを飲むことで、胃腸の消化力を高め、胃もたれや胃腸の不調を予防することが可能。
また、抗菌・抗炎症・鎮痛作用もあるため、体に害を及ぼす細菌やウイルスを殺し、胃腸の炎症を抑える効果、そして下痢の改善や胃の痛みを緩和する効果も。
風邪やインフルエンザなどの初期症状である喉の痛みや咳の緩和にも効くとされています。
そして、シトラールには抗酸化作用もあり、余分なコレステロールの吸収を抑制し、血液の流れを改善するので、冷え性改善効果が期待できると同時に、老化を促進する活性酸素から細胞を守る働きもするので、抗ガン効果も期待できます。
シトラールのさわやかな香りは、精神面にも良い作用をもたらします。
脳内物質セロトニンの分泌を促して、心を安定させ、うつ病や不眠症などの精神的な不調を改善するのです。
カリウムが体内の水分量を調整し、血の巡りを良くする
レモングラスティーにはカリウムが豊富に含まれていて、体内の余分な水分や老廃物を尿として排出させる作用があります。
体内の老廃物の25%は尿といっしょに排出されるので、レモングラスティーにはデトックス効果もあるといわれています。
もちろん、余分な水分が排出されることにより、むくみの改善や、血圧を安定させる効果も期待できます。
ビタミンAとビタミンCが、ツルツルの美肌を作る
レモングラスに豊富に含まれるビタミンAは、皮膚や粘膜の維持・再生に関わっている成分。
ビタミンCにも、皮膚の老化を抑制し、シミやシワを防ぐ効果があります。
これらビタミンの働きとシトラールの抗酸化作用により、レモングラスティーは肌の老化を防ぐと言われていて、ツルツルもちもちの美肌作りに役立ちます。
また、皮脂の分泌を抑える作用もあるので、毛穴をひきしめ、ニキビや吹き出物の予防と改善にも効果的。
そして、ビタミンCは、シトラールの抗菌・抗炎症作用との相乗効果により、免疫力をアップし、風邪やインフルエンザなど、細菌およびウイルス性疾患の治りを早める働きをします。
レモングラスティーの副作用
かなり稀ですが、体質により、レモングラスティーでアレルギーが起きる場合があります。
アレルギー症状には、皮膚のかゆみやかぶれ、胸の痛みや狭窄、喉の腫れ、呼吸困難などがあり、もしこれらの症状が現れた場合は、飲用を止めてください。
レモングラスが母乳の出を良くするなどのウワサもありますが、実際のところ、妊娠中や授乳中の女性にレモングラスがどのような影響を及ぼすのかについて、充分な科学的研究はされていません。
そのため、妊娠中や授乳中の女性は、レモングラスティーが体質に合うかを見極めるために、最初は薄目に作ったものを飲み、体調を観察した方が良いでしょう。
あるいは、他の茶葉とブレンドしてレモングラスの効能を抑えると、アレルギーなどの副作用のリスクも減り、安全に飲むことができます。
また、一般的に、レモングラスティーは子供に飲ませるべきではないとされています。
子供にとって、レモングラスの精油成分は刺激が強く、レモングラスの精油を大量に誤飲した子供が死亡した例もあり、注意が必要です。
副作用の心配がない、レモングラス配合ブレンドティー
美的ハーブ
ダイエット、美容に効果のある原料を20種類もブレンドしてあるので、副作用のリスクがありません。
スッキリ効果の高い「キャンドルブッシュ」「月見草」、リラックス効果のある「レモングラス」、美肌効果のある「ローズヒップ」「ハトムギ」、脂肪燃焼効果のある「プーアル茶」など、女性の美と健康を高める茶葉を厳選して配合してあります。
もちろん、化学添加物なし、砂糖不使用。ほんのり甘い味は、「甘草」によるものです。
当サイトからのご注文で、通常価格6,886円のところ、
2袋セット定期便 5,739円で購入できます。
レモングラスティーを飲むタイミング
レモングラスティーはノンカフェインなので、好きなタイミングで飲むことができます。
消化をよくするために食後に飲んでもいいですし、さわやかな香りで目覚めを良くする目的で、朝にコーヒーや紅茶の代わりに飲むのもGood。
レモングラスの科学研究
レモングラスの精油成分の抗菌作用についての研究
ナイジェリアの大学で行なわれた研究で、レモングラスの精油には、グラム陰性細菌およびグラム陽性細菌に対して、迅速な殺菌活性を有することが明らかとなりました。
The results obtained suggests that the oil possesses rapid bactericidal activity against Gram-negative and Gram-positive bacteria, the latter being more susceptible. Other factors that could affect the activity of the oil were also investigated.
レモングラスの精油成分の抗ガン作用についての研究
インドの研究機関による実験の結果、レモングラスの精油が抗ガン作用を有し、ガン細胞アポトーシス(自滅)を引き起こすことにより、腫瘍細胞生存率を低下させることが明らかとなっています。
Our results indicate that the oil has a promising anticancer activity and causes loss in tumor cell viability by activating the apoptotic process as identified by electron microscopy.
Anticancer activity of an essential oil from Cymbopogon flexuosus.