ヤーコン茶は、糖尿病・便秘・むくみ・高血圧 などに効果があるとされる健康茶です。
ヤーコンは、日本ではなじみが薄いですが、糖尿病に効くとして医学界でも注目されつつある野菜です。
もちろん、葉と茎から作られるお茶にも、その効能があることが分かっています。

ヤーコン茶 基本情報

原料 ヤーコンの葉や茎
原料の主な産地 コロンビア、アルゼンチン
カフェイン  ノンカフェイン
主な成分 フラクトオリゴ糖、ポリフェノール類、カテキン、フラボノイド、クロロゲン酸、テルペン類、食物繊維、カロテン、ビタミンB2、ビタミンC,カリウム、マグネシウム、リン
作用 血糖値降下作用、整腸作用、利尿作用、抗酸化作用
味覚 苦み成分が出やすいので、煮出す時間を調節すると良い

ヤーコンの歴史

血糖値を上昇させないヤーコンシロップ

 

ヤーコンは、南米で何千年も前から様々な用途に使われてきた野菜です。
食用として、またヤーコンシロップやパウダーは、健康的な砂糖の代替品として用いられてきました。
また、ヒマワリのような葉と茎は、薬草としても古くインカ帝国時代から利用されてきたそう。

近年まで、ヤーコンは南米以外では知られていませんでしたが、オーストラリアやニュージーランドが栽培を始め、日本や中国、アメリカなどで健康食品として人気が出てきています。

ヤーコン茶の期待できる効能

  • 糖尿病の予防
  • 高血圧改善
  • お腹の調子を整える
  • むくみの改善
  • 消化の促進
  • ダイエット

ヤーコン茶の最大の効能は、なんといっても血糖値を下げる作用。
薬ではないので急激な降下作用はなく、血糖値を緩やかに正常範囲に戻します。
100%自然の成分で、糖尿病の予防や改善が期待できるのは、うれしいですね。

それでは、ヤーコン茶に含まれている有効成分がどのように体に作用するのかをご紹介します。

フラクトオリゴ糖が胃腸を整え、血糖値を下げる

ヤーコンに豊富に含まれるフラクトオリゴ糖は、お腹の調子を整え、便秘の解消に効果的な成分です。

また、オリゴ糖は、インスリンに似た働きをして血糖値を下げることが研究により明らかとなっていて、ヤーコン茶を飲むことで糖尿病の予防や改善が期待できます。

ポリフェノール類が糖質吸収を抑制し、健康数値を整える

ヤーコン茶に含まれるカテキンやフラボノイド、クロロゲン酸などのポリフェノール類が、糖分の吸収を穏やかにする作用をします。
そのため、上記オリゴ糖との相乗作用により、糖尿病予防に効果があるとされています。

糖の吸収を妨げるということは、糖が肝臓で脂肪に変わることを防ぐことにもなり、ダイエットにも効果的。
さらに、ポリフェノール類には、腸内の悪玉コレステロールの増加を抑制する働きがあるため、高血圧の改善効果も期待できます。

フラボノイドとテルペン類が、血糖値を下げるホルモンの働きを促進する

ヤーコンの葉に含まれるフラボノイドやテルペン類は、インスリン抵抗性を改善し、血圧と血糖値を正常化する働きをするので、糖尿病の予防や改善効果を高める成分。

フラクトオリゴ糖・ポリフェノール類・フラボノイド・テルペン類・・・と、ヤーコン茶には、糖尿病に有効とされる成分がたくさん含まれているのです。

また、フラボノイド類には細胞を老化(サビ)から守る抗酸化作用と炎症を抑制する作用があり、ガンを防ぐ効果があるとされています。

カリウムが体内の水分量を調節して、スッキリデトックスさせる

利尿作用があるカリウムも含まれていて、体内の余分な水分や老廃物を排出する効果があります。
特に、体内に水分が溜まりむくみやすい人は、ヤーコン茶を飲むと利尿作用を実感できるはずです。

さらに、カリウムには腸内筋肉のぜんどう運動を促す作用もあるため、便秘解消にも役立ちます。

豊富な食物繊維が、腸の調子を整えてガンをも防ぐ

ヤーコン茶には水溶性食物繊維が多く含まれているので、便秘の解消が期待できます。
体内の老廃物の7割は腸に溜まっていると言われているので、便秘を解消することは最高のデトックスになると言えます。

ポリフェノールやフラボノイドといった、抗酸化作用が高い成分との相乗効果により、大腸ガンを予防します。

ヤーコン茶の副作用

副作用は報告されていませんが、食物繊維が豊富に含まれるヤーコン茶は、飲みすぎると下痢を引き起こす可能性があります。

全ての飲み物に言えることですが、過剰な摂取は体に害を与えます。ヤーコン茶も体と相談しながら、適量を飲むようにしてくださいね。

ヤーコン茶を飲むタイミング

ノンカフェインのヤーコン茶は、好きなタイミングで飲むことができます。
ただ、少し苦みがあるので、味覚を損なわないためにも、食事と一緒よりは、食前食後に飲んだ方が良いと思います。

糖の吸収を防ぐヤーコン茶を食前に飲むと、血糖値の急上昇を防ぐ効果が得られるはず。

食物繊維が豊富なので、小腹が空いたときに飲むと空腹感が和らぎますよ。

ヤーコン茶のレビュー

血糖値を適正に保つ作用で有名なヤーコン茶を、管理人も飲んでみました。

100%鹿児島産のヤーコンの葉と茎を原料とした、その名も「国産の手作り ヤーコン茶」という商品を購入。南米原産の野菜ですが、やはり日本産の方が安心できます。

封を開けると、ティーバックが40包も入っています。
作り方の説明を読むと、ティーバッグ1包で600mlのヤーコン茶が作れるらしい。
一日600ml飲んだとしても、一袋で一ヶ月以上もつ。糖尿病対策もできることを考えると、かなりお得かも。

さて、ヤーコン茶を淹れてみます。
鍋に水を沸かし、ティーバッグを入れて弱火で5分煮出す。
薄い茶色のヤーコン茶が出来上がりました。
苦みが出ないよう、すぐにティーバッグは取り出します。

一口飲んでみると、すこーし草っぽい味がする・・・でもまずいというほどではありません。
芋の味はしませんが、甘みを感じます。
飲み続けているうちに味に慣れてきて、だんだん美味しくなってきました。
ただ、冷めると味が落ちるのか、作り置きしたものはまずく感じました。

そして、たぶん体質の問題かと思いますが、私は、ヤーコン茶を飲むとお腹が張る。ガスが溜まる。
カリウムと食物繊維による影響だと思われます。
Amazonレビューを読むと、下痢を起こした人もいるよう。
ちょっと体に合わないかなと感じるので、糖尿病予防対策としては、他の健康茶を飲むことにします(^^;)

 

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ヤーコンの科学研究

ヤーコンの肥満やガンに対する影響を調べた研究

ブラジルのサンパウロ州立大学による研究で、ヤーコンは、体重の増加や結腸癌のリスクを下げることが分かりました。このことは、ヤーコンが、ダイエットや生活習慣病に効果があることを示唆しています。

Based on these findings, most studies reviewed concluded that due to their functional properties, yacon roots may be effectively used as a dietary supplement to prevent and treat chronic diseases.

Yacon (Smallanthus sonchifolius) as a Food Supplement: Health-Promoting Benefits of Fructooligosaccharides.

ヤーコンに含まれるオリゴ糖の作用について調べた研究

ヤーコンから抽出されたイヌリンタイプのオリゴ糖は、抗うつ薬のような働きをすることが中国の大学で行なわれた実験により明らかとなり、うつ症状に効果があるとして研究が進んでいます。

These findings suggest that the inulin-type oligosaccharides extracted from yacon may be a prospective natural source for antidepressants.

Inulin-Type Oligosaccharides Extracted from Yacon Produce Antidepressant-Like Effects in Behavioral Models of Depression.