ヨモギ茶は、滋養強壮・デトックス・鼻炎・更年期障害 などに効果があるとされる健康茶。
どんな所にでも自生しているヨモギの強い生命力を、お茶として効率的に摂取することができます。

ヨモギ茶 基本情報

原料 ヨモギの葉
原料の主な産地 日本、中国
カフェイン  ノンカフェイン
主な成分 タンニン、クロロフィル、カロテン、サポニン、コリン、リノール酸、オレイン酸、ビタミンB群、鉄分、カルシウム
作用 利尿作用、抗炎症作用、止血作用、殺菌作用、抗アレルギー作用、整腸作用
味覚 ヨモギの風味と香りがするスッキリとした味わい

ヨモギとは?

ヨモギは、生命力が強く、道端などいたるところに自生しているキク科の雑草。

古くからその薬効が知られていて、「ハーブの女王」との呼び名があるほどその効果は幅広く、漢方では止血、生理痛、痰を抑えるなどの様々な目的で使われています。

ヨモギ茶の期待できる効能

  • 滋養強壮
  • 下痢の改善
  • 鼻炎改善
  • 高血圧改善
  • アレルギー性皮膚炎
  • 冷え性改善
  • 頭痛改善
  • デトックス
  • 生理痛の改善
  • 精神安定
  • アンチエイジング
  • 更年期症状の改善

ヨモギというと、和菓子や韓国のヨモギ蒸しなどが有名ですが、肌につけたりお風呂に入れたりしても、皮膚炎やアトピーに良いとされ、また、お灸のもぐさにもヨモギが使われています。

そのように多様な用途ができることから、ヨモギは「飲んで良し、付けて良し、浸かって良し、嗅いで良し、燃やして良し」の五拍子揃った薬草と昔から言われています。
もちろんお茶として飲用しても、ヨモギの有効成分を効率的に摂取することができます。

では、ヨモギの有効成分が人間の体内でどのような働きをするのかをご紹介します。

「植物の血液」クロロフィルが血液成分を改善し、幅広い効能を発揮する

ヨモギ茶には、ポリフェノールの一種であるクロロフィルという抗酸化成分が多く含まれています。

クロロフィルはコレステロール値を減らし、血液をサラサラにする働きや、アレルギーを抑える働きをするので、高血圧を改善し、免疫機能を高める効果、アトピー皮膚炎などのアレルギー症状改善などが期待できます。

さらに、ヨモギに含まれる精油成分との相乗効果によって、体を温めて冷え性や頭痛、肩こりを改善するとも言われています。

また、クロロフィルは、小腸に蓄積した有害物質(ダイオキシンや残留農薬、有害金属など)を尿として排出してくれる優れもの。
環境汚染が進んだ現代社会、且つ、農薬使用量世界3位の日本で暮らす上で、有害物質が体内に溜まってしまうのは避けられません。
できる限り有害物質から身を守りたいと考えた時、ヨモギ茶がその助けとなってくれます。

タンニンが、腸の動きをコントロールする

タンニンもポリフェノール類の一種であり、抗酸化作用(細胞をサビから守る)と整腸作用がある事が分かっています。
腸のけいれんを抑えてゆるい便を固くするので、下痢の改善に有効です。

また、抗酸化作用によってコレステロールの酸化を抑制するので、高血圧改善効果があるとされています。

カロテンがカラダを若々しく保ち、お腹の調子も整える

ヨモギ茶にはカロテン(ビタミンA)が多く含まれていて、抗酸化作用によって老化を促進する活性酸素を抑制するので、ガン予防やアンチエイジング効果が期待できます。
また、カロテンは健胃、整腸作用もあるので、上記タンニンの働きと相まって、下痢の改善効果を高めます。

豊富なミネラル類が、心身に作用して免疫力をアップさせる

ヨモギ茶は、鉄分などのミネラルも豊富に含むため、体のバランスを整え、滋養強壮にも効果的。
とくに、精神安定作用のあるカルシウムが多く含まれているのが特徴です。

ツヨンが女性ホルモンバランスを整え、ホルモン系トラブルを解決する

ヨモギに含まれるツヨンは、神経系に作用し、女性の生理機能に影響を与え、生理痛や更年期症状を改善する働きをします。

ヨモギ茶の副作用

ヨモギの花粉にアレルギーのある場合でも、ヨモギ茶を飲むことでアレルギー症状が起こることはめったにありません。

また、ヨモギにはツヨンという毒性成分がごく微量含まれていますが、非常に高濃度のヨモギエキスを摂取するのでなければ、ツヨンの毒は問題ありません。
ですが、ツヨンは女性の生理機能を刺激するので、妊娠中の人は切迫流産や早産の危険を避けるために、ヨモギ茶を飲用しないでください。

ヨモギ茶を飲むタイミング

特に決まりはありませんが、食事と一緒に飲むより、食後の方がヨモギ特有の香りを楽しむことができるはず。
ノンカフェインなので、いつでも好きなタイミングで飲むことができます。

ヨモギ茶のレビュー

貧血体質で冷え性の管理人が、体質改善のためにヨモギ茶を飲んでみました。

1月、冬真っ只中。血流が悪い私にとって、手足の冷えが辛い季節。
体の不調を感じたら、クスリやサプリに頼る前に、まずは健康茶を飲んでみることにしています。人工的なものより、できる限り自然の原料で体質改善したいですから。

今回は、冷え性を改善すべく、1ヶ月間ヨモギ茶を飲んでみます。

Amazonで見ると、いろいろなメーカーがヨモギ茶を販売しています。その中から、100%国産ヨモギを原料としていてレビュー評価も高いこのヨモギ茶を購入。

袋を開けると、ティーバッグが20包入っています。この時点ですでにヨモギの良い香りが漂います。さわやかな草の匂い。

記載されている作り方を読むと、急須・マグカップにそのままティーバッグを入れてお湯を注いでも良いらしいけれど、有効成分を余すところなく抽出したいので、煮出すことにしました。
それに、煮出すと1リットルも作れるからお得。

ヨモギ茶を煮出すのに、ヤカンではなく鍋を使います。(理由は「健康茶の楽しみ方」の記事を見てね)
作り方の指示通りに、水を沸騰させてからティーバッグ1包を投入し、5分間弱火で煎じる。

薄い黄色に色づいてきたので、苦みが出ないうちにティーバッグを取り出します。
そして飲んでみる。
ヨモギの香りが鼻に抜けます。ハーブティーのような少し薬草っぽい味。
まずくはないけど、ちょっとクセがあるかな~と思いつつ飲み続けているうちに、だんだん美味しく感じるようになる。不思議。
気付くと、続けて湯呑2杯も飲み干していました。

なるほど、ヨモギ茶独特の草っぽい味にハマる人も多いという理由が分かります。

残りは冷蔵庫でよく冷やしてから飲んでみました。
アイスだとヨモギの風味が弱まり、かなり飲みやすくなります。でも、味が薄まる感じがするので、私は、ヨモギの味を堪能したいからホットが好き。
それに、冷え性改善を目的とするなら、内臓を冷やさないためにもホットで飲まなくてはダメ。

冬の1ヶ月間、1日500mlのヨモギ茶を飲み続けた結果、冷え性はすこーし良くなってきたような気がします。
今まで、家の中でも手袋をしたいほど手の冷たさが気になっていたけど、だいぶん楽になったかも。

効果があるからといって、ずっと飲み続けることはしませんが(一つの薬草を取り続けることによる副作用を避けるため)、寒さがツライ時期にはヨモギ茶に頼ることにします。

 

↓ Amazonや楽天でヨモギ茶を購入できます。

↓ ヨモギ茶と同じく、滋養強壮・生理痛に効果がある「明日葉茶」についての記事も必見!

⇒「明日葉茶の効能・副作用」の記事へ

ヨモギの科学研究

ヨモギの殺菌作用について調べた研究

イランの大学で行なわれた実験で、マラリア患者にヨモギの葉を2日間与えたら、患者の89%において、症状が改善されました。このような寄生虫による病気発症の半数は、ヨモギによって抑えられることが明らかとなっています。

Screening of Different Extracts from Artemisia Species for Their Potential Antimalarial Activity

ヨモギの抗炎症作用について調べた研究

これまでの研究により、ヨモギには、アナフィキラシーなどの炎症を引き起こす物質を防ぐ効果があることが明らかとなっています。

http://doctorschar.com/japanese-mugwort/