小豆茶は、アンチエイジング・美肌作り・むくみ解消・デトックス などに効果があるとされる健康茶です。
小豆は、あんこやお汁粉など甘く煮て食べることが多いですが、素朴な味わいが楽しめるお茶として飲むのも◎。

小豆茶 基本情報

原料 小豆
原料の主な産地 日本、中国、インドシナなど
カフェイン  ノンカフェイン
主な成分 ポリフェノール、ビタミンB群、サポニン、カリウム、鉄、亜鉛
作用 抗酸化作用、利尿作用、解毒作用
味覚 小豆の味がして、甘みのないお汁粉のような味

小豆の歴史

「神農本草経」にも小豆の薬効についての記載が。

 

小豆が初めて文献に登場したのは、500年頃に編纂された世界最古の薬学書である中国の「神農本草経」の中。
そこに、小豆の煮汁に解毒作用があるという記載があり、当時から小豆の薬効が利用されていたことが分かります。

日本には3世紀ごろに伝わり、「古事記」や「日本書紀」に小豆についての記述があります。
薬ではなく食べ物としての利用が多くなりだしたのは、江戸時代になってから。
おめでたい席で小豆を米に炊き込んだお赤飯がふるまわれる習慣が始まりました。

現在、漢方では赤小豆(セキショウズ)と呼ばれる生薬として、解毒や利尿の目的で用いられています。

小豆茶の期待できる効能

  • 便秘改善
  • 美肌
  • 貧血改善
  • 高血圧予防
  • 動脈硬化予防
  • 疲労回復
  • アンチエイジング
  • むくみ解消

小豆は、その名の通り小さな豆ですが、その中には栄養素がギュッとたくさん詰まっていて、お茶として飲んでもその成分を摂取することができます。

小豆に含まれる有効成分が、人間の体にどのように働くのかをご紹介します。

美肌作りに欠かせない成分ポリフェノール

小豆茶には、抗酸化作用のあるポリフェノールが赤ワインの1.5倍も含まれています。

野菜などに含まれるポリフェノールは、調理の段階でほとんどが失われてしまいますが、小豆そのものを煮出して飲む小豆茶は、ポリフェノールが無駄に流れ出すことなく、全て摂取できるのがポイント。
ポリフェノールの大きな特徴は、細胞の老化を防ぎ、アンチエイジングに高い効果があること。

ポリフェノールの一種で、女性ホルモンを活性化させるイソフラボンも小豆に含まれていて、肌のシワやシミを改善する効果も。
若々しい美肌作りに、小豆茶は最適な飲み物なのです。

サポニン、カリウムは老廃物を排出して血液をサラサラにする

小豆茶を飲むと、小豆の皮部分に含まれる成分サポニンも効率的に摂取することができます。

サポニンは、ポリフェノールと同様に抗酸化作用に優れ、血液中の脂質が肝臓に蓄積されるのを防ぐ働きをする成分。
血液ををサラサラにするので、高血圧や動脈硬化の予防効果があるとされています。

また、ミネラルの一種であるカリウムも小豆茶に含まれています。サポニンとカリウムどちらも利尿作用が高く、体内から余分な水分や塩分を尿として排出するので、むくみの改善に効果的です。

体の再生機能に関わるビタミンB群で老化防止

小豆茶にはビタミンB群が豊富に含まれていますが、中でも大きな働きをするのがビタミンB1。
ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変えて、細胞を生かすのに欠かせない成分です。
さらに、中枢神経と末梢神経の働きを正常に保つ役目や、解毒作用もあり、肝臓がアルコールを分解する時にサポートとなる働き者なのです。

次に注目したいのが、ビタミンB2。
脂質と糖質の代謝を促進し、髪や皮膚、爪などを作る働きをします。
そのため、小豆茶に含まれるポリフェノールとの相乗効果で、高いアンチエイジング効果を生み出します。
体を正常に保ち、美肌作りには欠かせない成分が小豆茶には豊富に含まれているのです。

豊富な食物繊維で腸もスッキリ

小豆にはゴボウの3倍もの食物繊維が含まれていて、水溶性食物繊維も豊富なので、お茶として飲んでも、繊維質を摂取することができます。
食物繊維の大きな効能は、便秘の解消

便秘を解消することで、体に溜まった老廃物の7割は排出できるため、最高のデトックス法です。

血を作り、体の調子を整える鉄分は元気の源

女性に不足しがちな鉄分も、小豆茶に含まれています。
鉄が不足するとめまいや貧血の原因となるので、食事でこまめに摂取したい成分ですが、食事だけで一日必要量を満たすのは、むずかしいところ。

小豆茶は、鉄分補給のサポート飲料として日々の健康に役立つはずです。

小豆茶の副作用

漢方の考えによると、小豆は高い利尿作用があるため、水分をあまり摂らない体質の人は、たくさん摂らない方が良いとされています。

ただ、小豆茶は薬ではないので成分の作用もそれほど強くなく、過剰に飲用しない限り、副作用はないと考えて良いでしょう。

小豆茶を飲むタイミング

小豆茶はノンカフェインなので、いつでも好きなタイミングで飲むことができます。

小豆の味と香りが特徴的で、食物繊維も豊富なので、小腹が空いたときに飲むと食欲が抑えられてオススメ。
夜寝る前に飲んでも、ホッとリラックスできるので良いですよ。

また、栄養豊富で血流改善効果があるので、妊娠中や授乳中の体調管理や、産後の母乳の出を良くするお茶としても適しています。

小豆茶のレビュー

アンチエイジング効果を期待して、管理人が小豆茶を飲んでみました。

数ある健康茶の中でも、小豆茶は国内産の商品が多くて選び甲斐があります。(国内産にこだわっているので)
迷いましたが、北海道産の小豆を使用、且つ値段も安いこの「あずき茶」をチョイス。

Amazonから届いたので、さっそく作ってみます。

パッケージ裏面に作り方が記載してあります。約0.8リットルの沸騰したお湯にティーバッグ1袋を入れ、約5分ほど煮出す、とのこと。
ヤカンは使わず、鍋で作ります。
あ、健康茶を煮出す時は、鍋が良いですよ。
口の広い鍋の方が、塩素だとか、水道水の不純物が蒸発しやすいので。

さて、指示通りに、弱火で5分ほど煎じると・・・
薄ーい茶色で、 すこし香ばしい匂いもします。
もう少し濃い目にしようと、火を止めて3分ほど蒸らします。

麦茶ぐらいの色味になったところで、飲んでみました。

全くクセがなくて、飲みやすい。苦みもない。
味は、麦茶に小豆の風味を少し加えた感じ。
悪く言えば、あまり特徴のない風味です。
まあ、味覚を損ねないので、どんな食べ物にも合うお茶だとも言えます。

残りは冷蔵庫で冷やして飲んでみましたが、アイスにしても、特徴のなさは変わらず。
でも、麦茶より飲みやすいので、喉が渇いたときの水分補給にゴクゴク飲めました。

特徴がないからといって煮出しすぎると、焙煎した小豆の苦みが出て、かえって飲みにくくなるそうなので要注意。

10日間、一日にコップ2杯ほど飲み続けました。
さすがにそんな短期間では、目に見えるアンチエイジング効果はありませんでしたが、若干、脚のむくみが解消された気がします。

 

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代謝を活性化して、エネルギーを作りだす「小豆」をベースに、免疫力を上げる「トウモロコシのひげ」、冷えを改善する「レモングラス」など、授乳中の女性に必要な成分を豊富に含んだブレンド茶です。

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小豆の科学研究

小豆のフェノール抽出液の抗炎症作用について調べた研究

小豆からの抽出物には、免疫をつかさどる血液中の成分マクロファージを活性化させ、炎症を抑制する効果があることが、アメリカのネブラスカ大学による研究で明らかとなりました。

This research is therefore significant as it has shown the potential of small red beans as a health impacting food system, with an emphasis on remediating inflammation.

PHENOLIC RICH EXTRACTS OBTAINED FROM SMALL RED BEANS IN PREVENTING MACROPHAGE MEDIATED CHRONIC INFLAMMATION

小豆ポリフェノールの生体内抗酸化活性と肝臓保護作用についての研究

帯広畜産大学での研究で、マウスに小豆ポリフェノール入りの飲料を1週間与えた結果、抗酸化作用が確認され、特に肝臓において、過酸化脂質の生成が抑制される結果が出ています。結果的に、肝臓の炎症拡大を抑制している可能性が観察されました。

水溶性小豆ポリフェノールは、生体内抗酸化活性のあること、および肝臓保護作用に寄与していることを明らかにしたので報告する。

 

小豆ポリフェノールの生体内抗酸化活性と肝臓保護作用