ゴーヤ茶は、夏バテ・糖尿病・美肌・健胃 などの効果があるとされる健康茶です。
ゴーヤとは沖縄名で、正式名称はニガウリ。その名の通り、強い苦みがあるのが特徴ですが、じつは、この苦みが有効成分なのです。
夏の野菜であるゴーヤでも、お茶としてなら一年中その効能を得ることができます。

ゴーヤ茶 基本情報

原料 ゴーヤ(ニガウリ、ツルレイシとも言う)
原料の主な産地 熱帯アジア
カフェイン ノンカフェイン
主な成分 チャランチン、モモルデシン、共役リノール酸、ビタミンA、ビタミンC、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン
作用 血糖値降下作用、胃腸保護、利尿作用、脂肪燃焼作用
味覚 ゴーヤ特有の風味があるが、苦みは少ない。

ゴーヤの歴史

ゴーヤは、インドや東南アジア一帯で昔から日常的に食されている野菜です。

日本には1700年代の江戸時代に中国経由で沖縄に持ち込まれて栽培が始まりました。
当時からゴーヤは夏バテ予防に効くとされ、単なる野菜としてよりも薬としての効果が注目されていたようです。

昭和に入ってから、沖縄で品種改良が繰り返されると同時に生産量も飛躍的に伸び、現在では日本各地で、おもに夏の食卓を彩る野菜として親しまれています。

ゴーヤ茶の期待できる効能

  • 糖尿病予防
  • 健胃 整腸
  • ダイエット
  • 美肌
  • 夏バテ予防

夏の風物詩、ゴーヤ。
その独特な苦みを苦手とする人も多いと思いますが、お茶にすることで苦みが和らぐと同時に栄養素も凝縮されて増えることは知っていますか?
生のゴーヤと比較してゴーヤ茶は、カリウムが約15倍、カルシウムは約18倍、鉄分は約27倍もあると言われています。

そんなゴーヤ茶に含まれる有効成分が、人間の体内でどのような働きをするのかをご紹介します。

インスリンと同じ作用をするチャランチン、モモルデシンが、糖尿病を防ぐ

苦み成分であるチャランチンやモモルデシンは、インスリンと同じ作用があり血糖値を下げる働きをします。そのため、糖尿病の予防や改善に効果があることが研究により明らかとなっています。
その高い効能から、西洋ではゴーヤを「ベジタブルインスリン」とも呼んでいるようです。

さらにモモルデシンには、炎症を抑え、胃液の分泌を促して食欲を増進させる作用もあるため、胃腸の粘膜保護や夏バテ予防も見込めます。

ビタミン類は肌をキレイにするだけじゃなく、夏バテも予防する

ゴーヤには豊富なビタミンが含まれていて、その中でもビタミンCが多く、その量はキャベツの約3倍にもなります。
なので、ゴーヤ茶を飲み続けることで、肌の調子を整える効果や美白効果が期待できます。
さすがゴーヤ。夏の野菜だけあって、摂取すれば日焼け対策になるという優れものですね。

また、上記モモルデシンの健胃作用とビタミンCの免疫力強化作用が合わさることで、夏バテ予防効果を高めます。

共役リノール酸は新陳代謝を活発にするから、ダイエットに効く

ゴーヤに含まれる共役リノール酸は、脂肪を燃焼させる働きをすることが分かっています。
この成分は、脂肪をエネルギーに変える酵素を活性化し、代謝のスピードを上げるのです。つまり、有酸素運動を行なっているときと同じ体内作用をもたらすということ。

優れた成分である共役リノール酸を含むゴーヤ茶は、ダイエットのサポート飲料としてもオススメです。

カリウムが、不要な水分と老廃物を尿といっしょに排出させる

ゴーヤ茶には、緑茶の4倍ものカリウムが含まれています。
カリウムは、体の余分な水分や老廃物を排出する働きをするので、デトックス効果が期待できます。
特に、むくみやすい人はゴーヤ茶を飲むことで、その高い効果を実感できるはず。

ゴーヤ茶の副作用

ゴーヤにアレルギー反応を持つ人は、飲用しないでください。

また、カリウムが豊富なので、人工透析を受けている人は、医師と相談してから飲用してください。

ゴーヤ茶を飲むタイミング

ゴーヤ茶は、ノンカフェインなので子供から大人まで安心して飲めるお茶です。

日常の水分補給として水の代わりに飲んでもよし、食後のお茶として飲んでもよし。
夏はアイスにするとゴーヤの風味が抑えられて、飲みやすくなります。

脂肪燃焼効果のあるリノール酸を含んでいるので、運動前や食前に飲むことで、ダイエット効果を上げることも可能です。

ゴーヤ茶のレビュー

ゴーヤチャンプルーが大好物の管理人が、ゴーヤ茶を飲んでみました。

100%沖縄県産のゴーヤを使っているので、このゴーヤ茶をチョイス。「ハイサイ!ゴーヤー茶」という名前も、元気があって気に入りました(笑)
「ハイサイ」とは沖縄の掛け声なのだそう。

肝心の中身はというと、ティーバッグが30包入っています。
1包で湯呑2~3杯のゴーヤ茶が作れるので、30包で約1ヶ月分でしょうか。コスパもなかなか良いと思います。

湯呑にティーバッグを入れてお湯を注いで2分ほど待つと、ゴーヤ茶の出来上がり。
味は、まったく苦くないですが、微かにゴーヤの味がします。いうなれば、ほうじ茶にゴーヤを混ぜた感じ。
ゴーヤの苦みが嫌いな子供でもゴクゴク飲めると思います。

アイスにすると、よりクセが無くなり飲みやすくなるので、暑い季節には、夏バテ防止や食欲増進のために冷蔵庫に常備しておきたい。

 

↓ Amazonや楽天でゴーヤ茶を購入できます。

↓「ゴーヤの風味がどうしてもダメ」という人は、同じく夏バテ予防・胃腸保護作用のある「びわ茶」がオススメです。

⇒「びわ茶の効能・副作用」の記事へ

ゴーヤの科学研究

ゴーヤの優れた効能は、科学実験によっても明らかにされています。
アメリカ国立生物工学情報センター所蔵の論文に、ゴーヤについての研究結果が記してあったので抜粋します。

人間の体を正常に戻す可能性を秘めた植物のチカラって素晴らしいですね。

ゴーヤの糖尿病症状に対する効果を調べた研究

糖尿病予備軍の成人が、ゴーヤが含まれた飲み物を摂取することで血糖値とグルコースが減少するという結果が出ていますが、全ての人に同じ効果が現れるわけではないので、更なる調査が行われています。

Furthermore, the effectiveness of the beverage was seemingly uninfluenced by the subjects’ glucose tolerance level. Although BM has shown to aid blood glucose management in diabetics, it remains uncertain why only a portion of subjects responded positively to the BM extract in the current study.
※ BM=Bitter melon

Acute effects of a beverage containing bitter melon extract (CARELA) on postprandial glycemia among prediabetic adults.

ゴーヤのストレス因子に対する影響を調べた研究

ゴーヤは、神経変性疾患などさまざまな疾患の原因となる「ERストレス」から腸を守ることが明らかとなりました。

This suggests that BME may even be effective in modulating ER stress in the face of an existing cell stress environment.
※ BME=Bitter melon extract

Bitter melon protects against ER stress in LS174T colonic epithelial cells.