ジャスミン茶は、リラックス効果・口臭予防・高血圧改善・アンチエイジング に効果があるとされる健康茶です。
ジャスミンのさわやかな香りが特徴で、暑い季節にアイスで飲むのが人気。沖縄では、「さんぴん茶」という名前で昔から飲まれて来ました。

ジャスミン茶 基本情報

原料 緑茶やウーロン茶にジャスミンの香りやビタミンCを付加
原料の主な産地  アジア
カフェイン  カフェイン入り
主な成分 カテキン、タンニン、ベンゼルアセテート、リナロール、ミネラル類、ビタミンC
作用 抗酸化作用、抗菌作用、利尿作用、神経鎮静作用
味覚 ジャスミンのさわやかな香りで、スッキリと清涼感のある味わい。

ジャスミン茶の歴史

乾燥したジャスミンの花

 

ジャスミン茶は、ジャスミンの葉から作られるわけではなく、緑茶やウーロン茶にジャスミンの香りを付けたもの。
香りの付け方は、乾燥したジャスミンの花やつぼみをお茶に混ぜるか、ジャスミンのエキスを抽出してお茶の葉に混ぜるという方法を取ります。

ジャスミンはペルシャからインドを通り、13世紀に中国に伝わりました。
ジャスミンの香りを風味づけに使うお茶が公式な記録に出てきたのは、13世紀末の中国宋朝時代で、主に皇族が飲んでいた高級品として珍重されていました。
現在では中国で一般的に飲まれていて、世界中に輸出されている人気のあるお茶です。

ジャスミン茶の期待できる効能

  • リラックス効果
  • 虫歯予防
  • 口臭予防
  • 血糖値上昇抑制
  • 血圧上昇抑制
  • 美白・肌の若返り
  • 食中毒を防ぐ

ジャスミン茶は、緑茶やウーロン茶を原料としているので、効能もそれらのお茶とほぼ同じとなりますが、ジャスミンの香りによるリラックス作用と清涼感のある味わいが特徴です。

ジャスミン茶に含まれる成分が、人間の体内でどのような働きをするかをご紹介します。

カテキンが、美肌作りから生活習慣病予防まで幅広い効能を発揮する

ジャスミン茶にはカテキンが含まれています。ジャスミン茶に限らず、緑茶などお茶の効用の多くがカテキンによることが研究によって明らかになっています。

カテキンには血糖値や血圧の上昇を抑制する作用や、脂肪吸収を妨げる作用があり、高血圧を改善し、糖尿病や脂肪の蓄積を防ぐ効果があります。

さらに、カテキンには抗酸化作用と殺菌作用もあることが分かっていて、ジャスミン茶にもその効能が期待できます。

カテキンの抗酸化作用は、細胞の老化を防ぐので、美肌を作り、免疫力をアップさせる効果が。
殺菌作用は、食べ物による食中毒を防ぎ、胃腸を守る効果があります。

タンニンにも、健康数値を下げる作用があり。美容効果も

ジャスミン茶には、殺菌作用があるタンニンも含まれているので、上記カテキンとの相乗効果によって細菌やウイルスを防ぎ、風邪や虫歯の予防、口臭の改善効果が期待できます。

そして、タンニンにも血糖値と血圧を下げる作用があり、糖尿病予防や高血圧改善に効果を発揮します。

タンニンはポリフェノールの一種なので、美白や肌細胞の維持もできる優れた成分。

ただ、鉄分の吸収を阻害する働きがあるため、普段から貧血気味の人はジャスミン茶を飲みすぎないよう注意が必要です。

香り成分ベンゼルアセテートとリナロールが、心を穏やかにする

ジャスミンの香りには、ベンゼルアセテートが含まれていて、この香り成分が自律神経の緊張をほぐし、リラックス効果を生むことが分かっています。
さらにジャスミン茶には、鎮静効果のあるリナロールという香り成分も含まれているので、精神の安定が期待できるお茶です。

ジャスミン茶の副作用

ジャスミン茶には、カフェインが含まれています。
カフェインは、睡眠を妨げる作用の他、イライラ感、めまい、動悸、頭痛、吐き気、下痢や食欲低下を引き起こす場合があるので注意してください。

ちなみに、日本においてカフェイン摂取許容量は明確に定められてはいませんが、海外では摂取上限が一日約200~300mgと定めている国もあります。

そこから考えると、ジャスミン茶200mlには25mgのカフェインが含まれているので、一日2リットルほどが限度となり、余程飲みすぎないかぎりカフェインによる影響はないと言えます。

ジャスミン茶を飲むタイミング

さわやかな後味が特徴のジャスミン茶は、夏に冷やして飲むとより一層美味しく感じられます。

食後のお茶としてホットで飲むのも、食事による血糖値の急激な上昇を防ぎ、脂肪の蓄積を減らす効果があるのでオススメ。
特に、脂っこい食事をした後にジャスミン茶を飲むと、口がさっぱりします。

ジャスミン茶のレビュー

国産にこだわる管理人、純国産品のジャスミン茶を探しましたが見つからず。
しかたなくこの台湾産ジャスミン茶を購入しましたが、これが意外にも高評価でした。

袋を開けたとたんに、ジャスミンの良い香りが漂います。この香りだけで体のリラックススイッチが入る感じ。
人工的な香料ではなく、本物のジャスミン花を使っているところも◎。

全部で40ティーバッグ。パッケージの説明書きに、1ティーバッグで1リットルのジャスミン茶が作れると記載があり、コスパの良さにもうれしくなります。

ヤカンにたっぷり水を入れて、ティーバッグも一つ投入し、沸騰させて弱火で煮出すこと3、4分。キレイな色のジャスミン茶が出来上がりました。

飲むと、さわやかなジャスミンの香りと、ほどよい苦みのバランスがちょうど良くて、とてもおいしい。
ベースの茶葉がウーロンではなく緑茶を使用しているのも、緑茶好きのワタシ的には高ポイントです。

残りは、ティーバッグを取り出して冷蔵庫に保管。よく冷やしてから再度飲んでみました。
夏にぴったりな涼しいのど越しで、ゴクゴク飲めます。

私は、同じお茶を飲み続けると飽きるので、何種類かのお茶を飲みまわしているのですが、これからはジャスミン茶もその一つに加えようと思います。

 

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↓ ジャスミンの風味が苦手な人は、同じくリラックス作用・虫歯予防作用がある「緑茶(煎茶)」がオススメ。

⇒「煎茶の効能・副作用」の記事へ

ジャスミンの科学研究

ジャスミンの香りによる精神的な影響を調べた研究

京都大学の研究で、ジャスミンの香りは気分の落ち込みを和らげる効果があるという結果が出ています。
24人の被験者に5分間ジャスミンの香りを嗅がせたところ、心拍数が低下し、落ち着いて明るい気分にさせることがPOM(心理テスト)によって明らかとなりました。

We investigated the effects of the odor of jasmine tea on autonomic nerve activity and mood states in a total of 24 healthy volunteers. We used the odor of jasmine tea at the lowest concentration that could be detected by each subject but that did not elicit any psychological effects. R-R intervals and the POMS test were measured before and after inhalation of the odors for 5 min. Both jasmine tea and lavender odors at perceived similar intensity caused significant decreases in heart rate and significant increases in spectral integrated values at high-frequency component in comparison with the control.

Jasmine herb and tea health benefit

ジャスミン茶に含まれるカテキンの脂肪燃焼とエネルギー生成に関する研究

Geneva大学の研究により、カテキンは発酵特性があり、脂肪酸化・燃焼を促進すると同時に体内のエネルギー生成を高める働きをすることが明らかとなっています。

Green tea has thermogenic properties and promotes fat oxidation beyond that explained by its caffeine content per se. The green tea extract may play a role in the control of body composition via sympathetic activation of thermogenesis, fat oxidation, or both.

Efficacy of a green tea extract rich in catechin polyphenols and caffeine in increasing 24-h energy expenditure and fat oxidation in humans1,2,3