ハスの葉茶は、ダイエット・むくみ・便秘・美肌 などに効果があるとされる健康茶。
楊貴妃も愛飲したハスの葉茶には、女性の美容と健康に役立つ成分がたくさん詰まっています。
ハスの葉茶 基本情報
| 原料 | ハスの葉 |
| 原料の主な産地 | インド原産。中国、韓国、日本でも栽培されている |
| カフェイン | ノンカフェイン |
| 主な成分 | アルカロイド、ネルンボサイド、ビタミンC、ビタミンB12、ミネラル、葉緑素 |
| 作用 | 抗酸化作用、殺菌作用、鎮静作用、鎮痛作用 |
| 味覚 | 多少の苦みと独特の芳香がある |
ハスの葉の歴史
ブッダはハスの葉の上で瞑想しています。
インド原産のハスは、同じくインド発祥の仏教やヒンズー教において、聖なる植物として扱われてきました。
お釈迦さまがハスの花の上に座っている仏像や絵画は有名ですね。
泥水の中から美しい花を咲かせるというハスは、悟りを達成するシンボルとして崇められているのです。
中国では、別名「荷葉（かよう）」と呼ばれ、古くから宮廷で美容痩身の秘薬として珍重されていたそう。
世界三大美人の一人である楊貴妃も、ハスの葉茶を愛飲していたという記録があります。
ベトナムでは一般的によく飲まれているお茶で、レストランや定食屋などでもハスの葉茶が出されます。
日本では、1990年代に中国のメーカと提携して、苦みを抑えた飲みやすいお茶に改良し、販売されるようになりました。
ハスの葉茶の期待できる効能
- ダイエット
- 肥満防止
- むくみ解消
- 便秘解消
- 美肌効果
- 高血圧改善
- 動脈硬化予防
- 肝機能改善
- 免疫力アップ
ハスの葉茶は、独特の香ばしい香りが食欲を抑えるとも言われています。
ここで、ハスの葉茶に含まれる有効成分が、人間の体にどのような作用をもたらすのかをご紹介します。
アルカロイド類が、血液中の脂肪を分解して血の巡りを改善する
ハスの葉茶には、ヌシフェリンやロエメリンといったアルカロイド類が含まれています。
これらアルカロイド類には、血管を広げる作用や悪玉コレステロールやβリボタンパクなどの脂肪分を分解する作用があるので、血流を良くして高血圧を改善、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中などを予防します。
さらに、新陳代謝を高めるため、ダイエットに効果があるといわれています。
中国の漢方医学でも、肥満防止にハスの葉をよく利用します。
ネルンボサイドが血管を広げるので、生活習慣病を防ぐ
フラボノイドの一種であるネルンボサイドには、上記アルカロイドと同じく血管を広げる作用があり、高血圧を含む成人病予防に効果を発揮します。
豊富なビタミンCが皮膚を若々しく保ち、免疫力をアップさせる
ハスの葉にはビタミンCも豊富に含まれていて、コラーゲンの生成を促し、美肌作りをサポートしてくれます。
また、ビタミンCは細胞を活性化させる働きがあるので、ハスの葉茶を常飲することで、免疫力を上げて病気に負けないカラダ作りができるのです。
ビタミンB12が血を作り、細胞を活性化して元気を生み出す
ビタミンB12は、赤血球の生成に関連する栄養素。
ハスの葉茶を飲むことで、血液成分が改善し、血の巡りも良くなるので貧血予防効果があります。
また、ビタミンB12は、アルカロイド類の血流改善効果と相まって、血色を良くし、健康的な肌を作ります。
ミネラル類が、水分と老廃物を排出するからスッキリデトックスできる
ハスの葉に含まれるミネラル類は、利尿作用があり、体内の余分な水分と老廃物を尿と一緒に排出してむくみを改善します。
また、新陳代謝をサポートするので、頑固な便秘を解消し、宿便を排出するデトックス効果もあるとされています。
ミネラルは、体の調子を正しく整えるのに必要な成分。
ビタミンやミネラルを豊富に含むハスの葉茶は、免疫機能を高めて、体の内側から美しくなる効果が期待できるのです。
「植物の血液」葉緑素が、スリムで健康的なカラダを作る
ハスの葉の緑色を作っている成分、葉緑素には、過剰なコレステロールを減らし、中性脂肪の蓄積を抑制する作用があります。
血中の脂肪量を減らすので、肝臓に脂肪が溜まって起こる肝脂肪を防ぎ、肝硬変などの重大疾病を予防します。
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ハスの葉茶の副作用
ハスの葉茶による副作用は報告されていません。
ダイエット、便秘改善に効果のある健康茶の中には、長期間飲み続けると副作用が起きるものが多くありますが、ハスの葉茶は飲み続けても安全なお茶といわれています。
例えば、ウーロン茶には脂肪を減らす作用がありますが、たくさん飲み続けると、脂肪が排出されすぎてガリガリになってしまう場合があるのですが、ハスの葉茶は、そのような心配は無用。
たくさん飲んでも体に負担がなく、その人にとって適正な体重をキープできるのです。
ダイエットを考えている人にはぜひ試してもらいたい健康茶です。
ハスの葉茶の効果的な飲み方
ハスの葉茶のダイエット効果を高めるには、空腹時に飲むのがベスト。
食事と食事の合間に飲むことで、有効成分が効率的に身体に吸収されます。
ハスの葉に含まれるアルカロイドは熱に弱いので、煮出さずに、急須やティーポットに熱湯を注いで作ってください。
できるだけ時間をおいて濃く抽出するのが、効果を高めるコツです。
ハスの葉茶 レビュー
体にやさしくダイエットができるというハスの葉茶を飲んでみたい！と思い、Amazonでこの商品を注文してみました。
ハスの葉茶で有名なベトナム製。パッケージも異国情緒たっぷり。
届いた商品の裏側を見ると・・・
原材料名に「茶、香料」と記載があります。
嫌な予感がしたので、べったり貼ってあるシールを無理矢理はがしてパッケージ記載の成分を読んでみました。
そこには、「Green tea、Natural scent of lotus flowers、natural herbal flavors」と書いてある。
つまり、この商品、緑茶にハスの花の天然香料を付けたもの。
ということは、本来のハスの葉茶の効能は全く得られない。
・・・残念(>_<)
でもハスの葉茶の風味は分かるはず、と気を取り直して、お茶を淹れることにします。
この商品、かなり簡易包装で、アルミ製パッケージに直接茶葉が入っています。こういう簡素化されたところも東南アジアっぽいですね。
袋を開けると、独特の香りが漂います。いうなれば、東南アジアのお香のような匂い。香料が使われているので、けっこう強烈な香りです。
大さじ1杯の茶葉をティーバックに詰め、熱湯を注いで５分間蒸らすと、黄色いお茶の出来上がり。
できあがったお茶からは、そこまで強い香りはしませんが、飲んでみるとやはり東南アジアチックな風味が鼻に抜けます。
緑茶を使っているからか、クセもなく、日本人でも飲みやすいお茶だと思います。
ハスの葉の効能は無いけれど、ちょっと目先の変わったお茶を楽しみたい人にオススメです。
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ハスの葉の科学研究
ハスの葉の静脈内皮細胞における抗血管形成作用
韓国の研究で、ハスの葉エキスはフェノールおよびフラボノイドを多く含み、抗酸化作用があって活性酸素を抑制する働きがあることが確認されました。このことは、ハスの葉が、血液関連疾患の予防治療に効果的であることを示唆しています。
In conclusion, this study provides the first convincing and integrated evidence that N. nucifera leaf extracts have health-protecting effects as confirmed by their potent antioxidant effects and inhibitory activity towards VEGF-induced angiogenesis.
ハスの葉抽出物の脂肪細胞におけるグルコース消費促進作用を調べた研究
中国の研究により、ハスの葉に含まれるアルカロイドには、脂肪細胞においてグルコース消費を増進する作用があることが明らかとなりました。 このことは、ハスの葉が血糖値を改善し、体重減少に効果的であることを示唆しています。
…we evaluated the glucose consumption-stimulatory activity of purified compounds.
…These finding may be benefit for the popular use of lotus leaves in blood sugar balance and weight loss in China.
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