メシマコブ茶は、ガン予防・免疫力強化・糖尿病予防 などの効果があるとされる健康茶。

メシマコブは、野生の桑の葉に寄生するキノコで、成長するとサルノコシカケのような形状になります。
現在では、自生しているものはほとんどないといわれ、日本では、粉末状にしたお茶もたいへん高価です。

メシマコブ茶 基本情報

原料 メシマコブ
原料の主な産地 日本(本州以南地域)、中国、フィリピン、北アメリカ
カフェイン ノンカフェイン
主な成分 β-グルカン、タンパク質、食物繊維、糖質、ナトリウム
作用 抗腫瘍作用、整腸作用、免疫力強化作用
味覚 漢方薬のようなクセのある味

メシマコブの歴史

韓国ではペットボトル飲料のメシマコブ茶が売られています。

写真出典:Kmall24

 

メシマコブは、中国と日本で何千年も昔から、万病に効くクスリとして珍重されてきた植物。
長崎県の女島で多く採取されたことから、「女島瘤」と呼ばれるようになったそう。

紀元前220年、中国最初の皇帝秦王は、永遠の若さを保つ秘薬と信じられていたメシマコブを求めて、日本外来の島々に3000人もの少年少女を送って探させたといいます。

紀元1~2世紀に編纂された中国最古の漢方医学書「神農本草経」では、複数の病気に効く薬草カテゴリーにおいてメシマコブは第一位にランクされています。
古くから、メシマコブのパワーが認められていた証拠ですね。

1968年、日本で数種類のキノコの抗腫瘍作用を調査した研究において、メシマコブは、ガン細胞の増殖を96.7%まで阻止するという、他のキノコ類を圧倒的にしのぐ数値を示しました。

その結果、韓国が本格的に医療に役立てようと、メシマコブの大量栽培に力を入れ始め、菌糸体を培養液で増やす新技術を完成させたのです。

その後、安定してメシマコブを栽培できるようになると、1993年には、菌糸体から抽出したエキスを製剤化することに成功。韓国では医薬品に認定され、ガン療法に役立てられています。

メシマコブ茶の期待できる効能

  • ガン予防
  • 免疫力強化
  • アレルギー症状緩和
  • 便秘改善
  • 糖尿病予防

メシマコブは「幻のキノコ」と呼ばれるほど貴重な薬剤なので、中国漢方ではレイシやマイタケなどと併せて利用されることが多いようです。
樹齢20年を超えた桑の木にしか寄生せず、成長が遅いことも、人工的な大量栽培が難しい理由です。
シイタケのように、ポコポコ生えてもらいたいものですね。

ここで、メシマコブ茶に含まれる有効成分が、人間の体にどのように作用するのかをご紹介します。

β-グルカンなどが免疫力を高めて、ガンを予防する

メシマコブは抗ガン作用があることで有名ですが、メシマコブに含まれる有効成分が直接ガン細胞を攻撃したり、死滅させたりするわけではありません。
メシマコブに含まれるβ-グルカンやα-グルカン、ヘテログルカン、キシログルカン、プロテオグルカンといった多糖類が免疫機能を強化し、抗腫瘍作用や抗炎症作用などの体内防御機能を活性化してガンを予防するのです。

つまり、メシマコブは、体内でNK細胞やマクロファージといった免疫細胞の働きを活発にさせることで、ガン細胞やウイルスに対するカラダの攻撃力と防御力を高める効果があるということです。

さらに、β-グルカン類は、アレルギーの原因物質の動きを抑える働きや、アレルギー症状を引き起こすヒスタミンを抑制する作用があり、アレルギー症状を改善する効果もあります。

また、グルカン類の一種プロテオグルカンは、自己免疫力を正常化する作用があり、インスリン分泌機能が破壊されて起こる1型糖尿病に効果があるとされています。

タンパク質と食物繊維が、グルカン類の効能を高める

メシマコブ茶には、たんぱく質と食物繊維が豊富に含まれています。
タンパク質は、体の細胞を作り、エネルギーを生み出すのに欠かせない成分。
メシマコブ茶においては、上記グルカン類の働きをサポートし、免疫力をより高めてくれます。

食物繊維は、腸の調子を整えて便秘を改善する効果のほかに、余分なコレステロールや脂質、糖類を排除する作用があります。
血圧や血糖値を正常化させるので、上記グルカン類との相乗効果により、2型糖尿病の予防に効果を発揮します。

 

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メシマコブ茶の副作用

メシマコブには、自己免疫機能に作用する成分が含まれているので、自己免疫疾患の治療を受けている人は、メシマコブ茶飲用については医師と相談してください。

また、メシマコブは、多くの医薬品と相互作用するので、薬を常用している人は注意する必要があります。
とくに、抗生物質や抗ガン剤、抗ヒスタミン剤、抗炎症剤、免疫系薬剤などを服薬している人は、メシマコブ茶を飲用する前に医師と相談してください。

 

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メシマコブの科学研究

メシマコブの血糖値における作用を調べた研究

韓国での研究で、1型糖尿病マウスにメシマコブを投与したところ、血糖値が低下することが確認されています。
メシマコブを投与しない場合、80%のマウスで糖尿病が進行したのに対し、メシマコブを投与したばあい、糖尿進行はなかったという結果が出たのです。
このことは、抗炎症作用の他に、自己免疫性糖尿病や自己免疫性疾患予防にメシマコブが役立つことを示唆しています。

Although 80% of the NOD mice had developed diabetes by 24 weeks of age, none of the PLP-treated NOD mice developed diabetes. The mean blood glucose levels were 110mg/dl in PLP-treated mice and 499mg/dl in control NOD mice.

Evaluation of antidiabetic activity of polysaccharide isolated from Phellinus linteus in non-obese diabetic mouse.

メシマコブのガン細胞に対する影響を調べた研究

韓国での研究で、マウスに治療薬とメシマコブを投与したところ、ガン細胞増殖抑制作用があることが明らかとなりました。過剰投与しても細胞毒性はなく、メシマコブが安全な抗がん剤として使用できると確認されました。

The combination therapy with PL and adriamycin was more effective in inhibiting tumor growth, but not metastasis. PL did not induce direct toxicity in cancer cells, which is characteristic of immunotherapeutics. In conclusion, PL might be of use in immunochemotherapy of cancer because of its effective activities on tumor growth and metastasis through the immunopotentiation of the patients without toxicity.

The inhibitory effect of polysaccharides isolated from Phellinus linteus on tumor growth and metastasis.

メシマコブの抗がん作用についての報告

メシマコブの抗がん作用についてまとめたアメリカの報告書によると、日本や韓国の研究で、メシマコブによる前立腺がん患者の転移阻害作用や、肝臓がんの自然退縮、肺ガンの退行が確認されていて、これらの人間においての実例から、メシマコブが抗癌治療に役立つということが証明されています。

The therapeutic potential of isolated compounds or extracts from the medicinal mushroom P. linteus has been clearly demonstrated in rigorous scientific studies. In addition, the therapeutic effects of P. linteus extract were independently described in case reports. Collectively, these studies justify the use of dietary supplements containing P. linteus extract for the alternative treatment of cancer.

Medicinal mushroom Phellinus linteus as an alternative cancer therapy

 

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