なた豆茶は、蓄膿症の改善・歯槽膿漏の改善・口臭予防・腎臓機能回復 などの効果があるとされる健康茶です。
なた豆は英語でジャックビーンとも呼ばれ、「ジャックと豆の木」のモデルとなった植物。実際のなた豆も、短期間で急成長するたくましさがあり、その生命力による薬効をお茶として得ることができます。

なた豆茶 基本情報

原料 なた豆(刀豆)
原料の主な産地 熱帯アジア、熱帯アフリカ原産
カフェイン ノンカフェイン
主な成分 カナバニン、コンカナバリンA、ウレアーゼ、サポニン、カルシウム、鉄、マグネシウム、リン、カリウム、亜鉛
作用 排膿作用、抗炎症作用、利尿作用、免疫力増強作用、抗腫瘍作用、尿素分解作用、抗酸化作用、糖の吸収抑制作用
味覚  なた豆100%のお茶はあまり味がしないので、他の健康茶とブレンドすると良い。

なた豆の歴史

中国明朝時代の書物「本草網目」に、なた豆についての記載が見られます。

 

なた豆は、中国で古くから膿を取る漢方生薬として利用されてきました。
明朝時代の「本草網目(ほんそうこうもく)」という薬学書になた豆についての記述があり、生命エネルギーを蓄える機能を高めて免疫抵抗力をもたらす薬として位置づけられています。

日本には、江戸時代に伝わり、薩摩(現在の鹿児島県)で栽培が盛んにおこなわれていました。
当時は縁起の良い食べ物として扱われ、旅の出発前に食べて道中の無事を願ったようです。

現在では、鹿児島県の他、鳥取県や兵庫県で栽培され、主に、お茶の原料として利用されています。

なた豆茶の期待できる効能

 

  • 蓄膿症改善
  • 免疫力アップ
  • 肝機能の向上
  • むくみ解消
  • 血行促進
  • アレルギー改善
  • ガン細胞抑制
  • コレステロールの減少
  • 口臭の予防、改善
  • 歯槽膿漏・歯周病の予防、改善
  • ダイエット

古来から漢方生薬として利用されてきたなた豆には、排膿作用がある特殊な成分が含まれています。
その他にも、人間の身体に良い作用をもたらす成分が含まれているので、まとめてご紹介します。

なた豆の面目躍如たる成分カナバニンが、膿を排出する

なた豆は「膿とり豆」という呼び名をもちます。その由来は、なた豆特有の有効成分カナバニンにあります。

アミノ酸の一種であるカナバニンには、炎症を抑えて膿を排出する作用があり、鼻炎や蓄膿症、歯槽膿漏、歯周病に効果が期待できます。

なた豆配合の健康茶で、慢性的な鼻のグズグズや喉のネバネバが解消されたという声も多数上がっています。

腫瘍の増殖を防ぐコンカナバリンAが、体内器官の働きをサポートしガンをも防ぐ

カナバニンと同じく、なた豆特有の成分であるコンカナバリンAは、タンパク質の一種。
抗腫瘍作用がある事が研究により確認されています。
さらに、血中の尿素や老廃物の排泄を促し、肝臓・腎臓の機能をサポートする役割もあります。

体の免疫機能を高めるという報告もあり、アレルギーの改善や、ガン細胞の増殖を防ぐ効果が期待できます。

ウレアーゼが過剰な水分などを排出し、カラダをデトックスする

なた豆に含まれるウレアーゼは、酵素の一種で、腎臓と同じ働きをして利尿作用を促進します。老廃物や過剰なナトリウムを尿と一緒に体外へ出すので、血液成分が改善されます。
すると、肝臓の負担が減ることになり、肝機能を向上させる効果が見込めます。

肝機能が良くなると細胞が活性化し、体の衰えを防ぐことにもつながります。
また、不要な水分を尿として排出するので、むくみ改善効果も。

糖と脂質の吸収を減らすサポニンが、肥満を防ぐ

有効成分サポニンは、体内の悪玉コレステロールを排除し、糖質の吸収をゆるやかにする作用があります。
脂肪の蓄積を抑えることになるので、ダイエット効果が期待できます。

なた豆茶の副作用

現在、副作用は報告されていません。

なた豆自体には、ごく少量の毒素が含まれていますが、お茶として焙煎されたものは毒素が取り除かれているため、安心して飲むことができます。

ただ、中国製のなた豆茶も多く販売されていますが、残留農薬や添加物の心配があるため、できれば日本製のものを飲んだ方が良いと思います。

なた豆茶を飲むタイミングと量

排膿効果や免疫力アップなど、なた豆茶の効能を最大限に生かすには、空腹時に飲むのがベスト。
胃腸に何も入っていない状態の方が、なた豆の有効成分を吸収しやすいからです。

ただ、なた豆茶はノンカフェインで副作用もないので、いつでも飲むことはできます。
休憩時間や、食後などにコーヒーや紅茶の代わりとして飲むのもおすすめ。

飲む量にも決まりはありませんが、どんな飲み物も大量に飲むことは体に害を与えます。なた豆茶も過剰な摂取は避けてくださいね。

なた豆茶のレビュー

なた豆茶には、アレルギー抑制作用もあるので、手の湿疹が良くなりますようにという期待を込めて、この国産なたまめ茶を買ってみました。

煮出す場合は、お湯700~800mlに一袋と記載があるので、ヤカンに半分ほどの水を入れて5分間煮出してみました。
出来上がりは、「色が薄い」という印象。
飲んでみても、見た目通り、味も薄い。いうなれば、味のない麦茶のようです。

2週間ほど飲み続けてみましたが、効果があったのかどうかはよく分かりません。
ただ、AMAZONレビューを見ると「口臭が改善した」「加齢臭が無くなった」「鼻炎が軽くなった」などの効能を感じている人もたくさんいるみたいですが。
何か月か飲み続けることで、効果を感じられるのだと思います。

 

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痰のからみや口臭の悩みを解決するブレンドティー。

【爽風茶(そうふうちゃ)】

毎日飲むお茶だから、副作用の心配のないブレンド茶がベスト。

ドロドロの詰まりをスッキリさせる「なた豆」、血液をサラサラにする「黒豆」、化膿症を改善する「ハトムギ」、炎症を抑える「クマザサ」など薬効高い茶葉を厳選して配合してあり、鼻やのどに爽快感をもたらしてくれる健康茶です。

1リットルで約120円。

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なた豆をベースに、ハブ茶や桑の葉茶を配合。免疫力を高めて症状を改善します。

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クセのない味で、子供でもゴクゴク飲めます。一袋約1ヶ月分です。

グズグズを解消する「なた豆」、免疫力アップさせる「桑の葉」、目の充血をとる「ハブ茶」、細胞の老化を防ぐ「玄米」などを配合。
とくに鼻炎改善効果が高くて人気の商品です。

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↓ 口臭や鼻炎の改善には、複数の茶葉を使ったブレンド茶の方が効果的なワケとは?

⇒「口臭予防に効果の高いブレンド茶 おすすめランキング」の記事へ

⇒「鼻炎に効果の高いブレンド茶 おすすめランキング」の記事へ

なた豆の科学研究

近年、なた豆にしか含まれない成分が医学界で注目され、研究が進んでいます。
様々な研究を重ねてから、その効果・効能が証明され、実際に医療現場で使われるまでには数年~数十年かかると言われています。
自然からの恵みである植物が、科学物質である薬の代わりとなれば素晴らしいですね。

以下は、アメリカ国立生物工学情報センターや、香港大学のサイトなどに保存されている論文から抜粋したものです。

なた豆特有成分コンカナバリンAの、免疫機能における研究

なた豆に含まれる成分コンカナバリンAは、免疫反応を促進するということがブロイラー(ニワトリ)を使った実験で明らかになりました。

The data indicated that Con A binds to the cells of the gastrointestinal tract, passes into the general circulation and, eventually, elicits an immunological response without affecting the production of antibodies to BA.

Effects of Concanavalin A, fed as a constituent of Jack bean (Canavalia ensiformis L.) seeds, on the humoral immune response and performance of broiler chickens.

なた豆特有成分コンカナバリンAの、ガン細胞に対する影響を調べた実験

コンカナバリンAは、自然の免疫物質として注目されています。
がん細胞の増殖を抑制する作用があり、低分子化フコイダンを添加することで効果が高まることが分かっています。

低分子化フコイダンだけよりも低分子化フコイダンにコンカナバリンAを加えたものの方が低分子化フコイダンだけのものより、より細胞死を導くことがわかりました。
またこの細胞死誘導効果は低分子化フコイダンとコンカナバリンAとの相乗効果であることが解りました。

フコイダンについて コンカナバリンAとの相乗効果

なた豆の抗酸化作用に関する研究

なた豆の種類によって抗酸化力が異なることが明らかとなりました。赤なた豆がいちばん抗酸化力が強く、次いで黒なた豆、一番低いのは白なた豆という結果が出ています。よって、赤なた豆と黒なた豆には、ストレスから起こる慢性疾患に対して効果があるようです。

Of the three whole beans, the red sword bean hadthe highest total phenolic and flavonoid contents inthe soluble fraction , while the black sword bean was highest in the bound fraction .