抹茶は、美肌作り・高血圧改善・リラックス作用・口臭予防 などの効果があるとされる健康茶。
日本のお茶文化の礎である抹茶は、現代人の健康や美容にも役立つ成分をたくさん含んでいます。
抹茶 基本情報
| 原料 | 茶葉 |
| 原料の主な産地 | 日本 |
| カフェイン | カフェインを含む |
| 主な成分 | ナトリウム、カリウム、炭水化物、たんぱく質、ビタミンＣ、鉄、マグネシウム、カルシウム、ビタミンＢ6 |
| 作用 | 抗酸化作用、利尿作用、整腸作用、鎮静作用 |
| 味覚 | コクがあり、苦みの中にほのかな甘みも感じられる。 |
抹茶の歴史
茶道の祖、千利休
抹茶は、緑茶の一種で、蒸して乾燥させた緑茶を粉末にしたもの（碾茶 てんちゃ）です。
鎌倉時代の初め(1191年)に、中国(宋)から碾茶の製法とその喫茶法が日本に伝わり、日本の緑茶文化の基礎がつくられました。
その後、室町時代に千利休によって一つの伝統文化として完成した茶道は、後の戦国大名の間で広く親しまれるようになり、抹茶は茶人の間でなくてはならないものとなったのです。
現在、健康や美容に良く豊かな風味もある抹茶は、飲むだけでなくお菓子やパンに入れるなど、利用方法も幅広くなっています。
抹茶風味のお菓子やアイスは大人気ですね。
日本だけでなく外国にも抹茶ファンが大勢いるようで、日本旅行のお土産に、抹茶味のお菓子を大量買いする外国人も見かけます。
抹茶の期待できる効能
- 高血圧改善
- 糖尿病予防
- アンチエイジング
- 美肌
- ガン予防
- 生活習慣病予防
- 口臭改善
- リラックス効果
抹茶は、茶葉をそのまま粉末にし、水に溶かして飲むので、茶葉に含まれる有効成分が無駄なく摂取できます。
そのため、茶葉そのものを摂取しない緑茶と比べ、抹茶には約10倍も高い抗酸化力があります。
スーパーフードと呼ばれる他の食品と比べても、抹茶は、ほうれん草の125倍、ブロッコリーの50倍、アサイーの30倍も高い抗酸化作用を誇ります。つまり、体を活性化させる能力がずば抜けているのです。
カテキンが血液中の脂質を減らし、口臭も防ぐ
抹茶が高い抗酸化力を持つワケは、ポリフェノールの一種であるカテキンが豊富に含まれているから。
抗酸化作用により、細胞の老化を防ぎ、コレステロール値や血糖値を下げて中性脂肪を減らす働きがあることが知られています。
そのため抹茶は、ガンや糖尿病など生活習慣病の予防、さらにはダイエット、アンチエイジングにも効果がある健康茶なのです。
また、カテキンには抗菌作用もあり、口腔内の細菌を減らして口臭を予防することが研究により明らかとなっています。
ビタミン類がカラダの機能を正常化し、カテキンの効能を高める
水溶性ビタミンCやビタミンB群なども多く含まれていて、カテキンとの相乗効果でアンチエイジングや美肌効果を高めています。
L-テアニンが神経を鎮めて、落ち着いたココロを作る
抹茶には、アミノ酸の一種であるＬ-テアニンが、緑茶や紅茶の5倍以上含まれていて、脳波をアルファ波にしてリラックス効果を生み出すということが分かっています。
Ｌ-テアニンは、脳を活性化して記憶力を高める効果があると同時に、カフェインによる副作用を抑える作用をします。
なので、抹茶は、カフェインによる神経興奮症状が少なく、集中力を高められる飲み物だと言えます。
抹茶の副作用
副作用は報告されていませんが、抹茶にはカフェインが含まれていることを留意してください。
抹茶には、100ｍｌ当たり60ｍｇのカフェインが含まれているので、飲みすぎによるカフェイン過剰摂取には注意。
ちなみに、日本においてカフェイン摂取許容量は明確に定められてはいませんが、海外では摂取上限が一日約200～300mgと定めている国もあります。
そこから考えると、抹茶は一日500ｍｌが限度となります。
抹茶を飲むタイミング
抹茶は苦みがあるので、甘いお茶菓子と一緒に食べることが多いと思います。
苦みと甘さがほどよく中和されるという味覚的なメリットだけでなく、甘いものと一緒に抹茶を飲むことで、血糖値の急上昇を防ぐことができるのも大きなポイント。
もちろん、食前や食後に飲んでも、抹茶の持つカテキンパワーを享受できます。
ただ、既述したように、カフェイン含有量が多いので、夜に飲むと寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなる可能性があるので、気を付けてくださいね。
抹茶と粉末緑茶の違い
「抹茶」と「粉末緑茶」、見た目は非常に似ています。ほとんどそっくりと言ってもよいぐらい。
違いは何かというと、茶葉にあります。
抹茶は「碾茶（てんちゃ）」という茶葉のみを使っていて、粉末緑茶は、普通の茶葉を使っているのです。
抹茶の原料である「碾茶」とは、特殊な方法で栽培された茶葉のこと。
棚などを使って、茶畑を覆い、強い日光が茶葉に当たらないようにして育てます。
なぜかというと、直射日光に当てずに栽培すると、普通に育った茶葉よりも旨みが凝縮された新芽がつくられるから。
その凝縮された旨み成分が、上記で説明した「Ｌ-テアニン」。 抹茶のコクを生み出すだけでなく、脳波をリラックス状態にする作用もある成分です。
対して、粉末緑茶は、日光を遮ることなく育った茶葉を原料としているため、「カテキン」がより多く含まれています。（詳しくは「煎茶の効能・副作用」の記事を見てね）
そして、抹茶と粉末緑茶のもう一つの違いは、その価格。
棚などで日光を遮るという手間暇がかかっている分、抹茶の方が値段も高くなるのは当然ですね。
豊かな旨みで、料理やお菓子作りにも使われることが多い抹茶と、健康効果が高い粉末緑茶。
それぞれの長所を活かして、利用してみてください。
抹茶のレビュー
健康茶オタクの管理人がいつも飲んでいる抹茶をご紹介します。
有名メーカー「伊藤園」の「手軽に抹茶」という商品。
30ｇ入りで少ないように感じますが、しっかり30杯ほどの抹茶が楽しめます。
値段が安い割には、抹茶の風味がしっかりしていて、美味しい。
もちろん原料は緑茶100％。ヘンな添加物が含まれていないので安心です。
本格的に抹茶を点てるには、もっとキメがそろっていて香りも芳醇なものが良いのでしょうが、私は茶道をやるわけでもなく、お点前にこだわりがあるわけでもないので、これで充分満足。
普通にお湯を注いで飲むほかに、豆乳で割ったり、お菓子作りに利用したりと使い方もいろいろ。
私は甘いものが苦手なので、砂糖を控えめにしたクッキーやパウンドケーキを作るのですが、甘みを抑えるせいで、なんとなく物足りない味になることが多いのです。
そんな時、頼りになるのが抹茶。
クッキーやケーキの生地に抹茶を加えると、抹茶の味が甘さの代わりになり、風味が出て美味しくなります。
「白い麻薬」とも言われる白砂糖を大量に使うより、だんぜん体に良いスイーツであることは間違いなし。
この商品の注意点を一つ。
どんなお茶にも言えることですが、封を開けたら早めに使い切ること。
特に、抹茶は鮮度が大切。
この商品には密閉チャックが付いているので油断していたら、湿気って、お湯を注ぐとダマになりました。
それからは冷蔵庫で保管するようにしています。本当は、風味保持のためには常温保存がベストなんですけどね(^^;)
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↓ 美味しさと美容効果、どちらも期待するならブレンド茶が確実。
抹茶と緑茶にコラーゲンを配合。美肌効果が高いブレンド茶
茶吉、お茶コラ
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Amazonや楽天では販売していません。
抹茶の科学研究
抹茶のガン細胞に対する作用を調べた研究
アメリカのPenn State Universityからの報告によると、抹茶に含まれるカテキンが、口腔がん細胞を死滅させる作用があるという研究結果が出ています。このことは、抹茶に癌細胞の増殖を抑制する効果があることを示唆しています。
…a new study has found that a compound in matcha green tea powder may trigger a process in oral cancer cells that causes them to die off without effecting healthy cells.
抹茶の抗菌作用、口腔内細菌に対する効果を調べた研究
抹茶とハーブ酵素などを混ぜて飲ませた犬の口腔内プラーク細菌が減少し、口臭が無くなるという結果が、カナダの研究機関による実験から報告されています。
In summary, the present exploratory, clinical study demonstrated that drinking water containing an oral care product (OCP), composed of naturally occurring and safe ingredients, attenuated plaque formation compared to control dogs.
※OCP＝antimicrobial plant-derived enzymes, organic matcha green tea, cultured dextrose, sodium bicarbonate, and ascorbic acid
